Effect of Vitamin B2 on Somatic Cell Counts in Milk from Cattle with Bovine Clinical Mastitis.

Abstract

ビタミンB2(VB2)投与後における末梢血液中のリンパ球幼若化能(SI値)の推移と、環境性細菌感染による臨床型乳房炎牛におけるVB2(2.5mg/kg,1日1回・3日間)投与後の罹患分房乳中の体細胞数(SCC)と細菌数の推移を検討した。その結果、PHAのSI値は2.5mg/kg投与牛で3日目に、5.0mg/kg投与牛では5日目に、いずれも投与日に比べ有意(p＜0.05)な高値を示した。乳汁中SCCはVB2投与牛で初回投与日から3日目にかけて低下し、3-14日目までの間、初回投与日に比べ有意(p＜0.05,p＜0.01)な低値を示し、VB2と抗菌性物質の併用投与牛や抗菌性物質投与牛でも同様の傾向が認められた。乳汁中細菌数はVB2投与後に変化がみられなかった。これらのことから、VB2の静脈内投与は、環境性細菌感染による臨床型乳房炎牛の乳汁中SCCを減少させる作用があり、乳房炎に対する抗菌性物質療法の補助療法として有望であることが示唆された。