Bacteridal effect of aqua oxidizing water on washing of bulk-tank.

Abstract

アクア酸化水(Aqua Oxidizing Water:AOW)を用いて、バルクタンク内の洗浄・消毒を行い(アクア法)、通常行われている洗浄方法(通常法)と殺菌効果を比較した。その結果、通常法で25万/mlであった総菌数がアクア法では5万/mlへ減少し、優れた殺菌効果を示した。また、搾乳機器の洗浄・消毒剤としての効果を検討するため、乳房炎乳1に対してAOWを1,2,4,6,8,10,20,36,40,50,100の各比率で混和し、各混和比率における、pH、酸化還元電位および塩素量の測定と菌の培養を試みた。AOWの混合比率が高まるにつれてpH、酸化還元電位はAOWの初期値に近づいた。塩素量は乳汁1に対しAOW36倍の時0.7ppm検出された。菌は比率10倍以上で減少傾向にあったが、36倍以降では全く検出されなかった。したがって、AOWの殺菌力は乳汁中塩素量と関連する結果を得た。また、初期細菌数低減には搾乳衛生の向上が不可欠であるが、集乳直後のタンク内洗浄が菌の減少に最も有効であった。AOWの活用は搾乳衛生の向上をはじめ広範な分野に利用できると思われた。