{"title":"Studies on the induction of superovulation by the administration of pregnant mare serum gonadotropin in dairy cows.","authors":"T. Goto","doi":"10.4190/JJVC1990.18.65","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"妊馬血清性性腺刺激ホルモン(PMSG)投与による過剰排卵誘起方法を検討するために、同じ管理条件で飼養されている同一牛での卵胞刺激ホルモン(FSH)投与法との比較、多数の正常胚を得ることができる生殖内分泌学的背景および性腺刺激ホルモン放出ホルモン類縁物質(GnRH・A)の併用投与による過剰排卵誘起のための処置方法について検討した。(1)同一牛においてPMSGおよびFSHを投与することによる過剰排卵誘起処置を交互に行ったところ、排卵数2個以上であったPMSG処置群22頭とFSH処置群17頭の平均正常胚数はそれぞれ4.9個と4.6個であり、両処置群間でいずれにおいても差異は認められなかった。PMSG投与およびFSH投与による過剰排卵誘起処置に対する卵巣の反応性は牛個体によって異なり、処置に反応した個体では胚の回収成績において両処置群間で差異のないことが認められた。(2)PMSG投与による過剰排卵誘起処置後の胚回収成績と処置開始時から胚回収までの間における血中プロジェステロン(P)およびエストラジオール-17β(E2)濃度との相互の関係を調べたところ、PMSG投与後発情発現までの間に血中E2濃度の明瞭な増加が認められた例では排卵数および正常胚数は多いこと、また、排卵後胚回収日までの間における血中E2濃度の増加は胚の回収成績に悪影響を与えるものではないことが認められた。(3)PMSG投与による過剰排卵誘起処置においてPG投与後30時間にGnRH・A100μgを追加投与し、24時間後の定時に人工授精を1回行い、胚の回収成績と血中PとE2濃度の推移を検討したところ、排卵数が2個以上であった13頭の平均正常胚数は5.2個であった。PMSG投与による過剰排卵誘起処置後にGnRH・Aを追加投与し、定時に人工授精を1回行うことにより正常胚を得ることが可能であり、実用的に応用し得るものと思われた。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"9 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.18.65","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}