『腰痛研究のエビデンス・評価と臨床的展望』介護従事者の職業性腰痛の実態調査―Roland‐Morris Disability Questionnaire日本語版を用いて―:─Roland-Morris Disability Questionnaire日本語版を用いて─

Tomokazu Ito
{"title":"『腰痛研究のエビデンス・評価と臨床的展望』介護従事者の職業性腰痛の実態調査―Roland‐Morris Disability Questionnaire日本語版を用いて―:─Roland-Morris Disability Questionnaire日本語版を用いて─","authors":"Tomokazu Ito","doi":"10.3753/YOTSU.15.39","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"これまでアンケート調査および腰痛検診にて介護士における腰痛の実態調査を行い,日常生活動作(ADL)に支障をきたすほどの器質的疾患を有する腰痛はなかったこと,一部の介護作業姿勢が腰椎に影響を及ぼしていることを報告した.今回,同じ施設でRoland-Morris Disability Questionnaire(以下RDQ)日本語版を用いて腰痛の調査を行った.対象は,男性319人,女性575人,年齢は19歳から60歳であった.回答が得られたのは,892人(99.8%)であった.RDQ 0点が598人(全体の67.0%),1~2点が149人(16.7%),3~4点が70人(7.8%),5点以上が75人(7.3%)であった.質問の項目別にみると,腰痛を和らげるために,何回も姿勢を変えるが162人,腰痛のため家の仕事をするときは力仕事をしないようにしているが103人,ほとんどいつも腰が痛いが94人,腰痛のため,いつもより横になって休むことが多いが74人,腰痛のためいつもよりゆっくり階段を上るが74人,腰痛のため寝返りが打ちにくいが73人,腰痛のため靴下やストッキングをはくとき苦労するが68人と多かった.これに対し,腰痛のため,服を着るのを誰かに手伝ってもらうが2人,腰痛のためあまり食欲がないが4人,腰痛のため1日大半を座って過ごすが5人,腰痛のため,大半の間,ベッド(布団)の中にいるが6人,腰痛のため,いつもより人に対していらいらしたり腹が立ったりするが7人と少なかった.2次検診を希望したのが42人(4.7%)であった.調査の結果,QOLにかなりの支障をきたすほどの腰痛を有する者は少ないことがわかった.","PeriodicalId":198659,"journal":{"name":"The Journal of Japanese Society of Lumbar Spine Disorders","volume":"1 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of Japanese Society of Lumbar Spine Disorders","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3753/YOTSU.15.39","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 3

Abstract

これまでアンケート調査および腰痛検診にて介護士における腰痛の実態調査を行い,日常生活動作(ADL)に支障をきたすほどの器質的疾患を有する腰痛はなかったこと,一部の介護作業姿勢が腰椎に影響を及ぼしていることを報告した.今回,同じ施設でRoland-Morris Disability Questionnaire(以下RDQ)日本語版を用いて腰痛の調査を行った.対象は,男性319人,女性575人,年齢は19歳から60歳であった.回答が得られたのは,892人(99.8%)であった.RDQ 0点が598人(全体の67.0%),1~2点が149人(16.7%),3~4点が70人(7.8%),5点以上が75人(7.3%)であった.質問の項目別にみると,腰痛を和らげるために,何回も姿勢を変えるが162人,腰痛のため家の仕事をするときは力仕事をしないようにしているが103人,ほとんどいつも腰が痛いが94人,腰痛のため,いつもより横になって休むことが多いが74人,腰痛のためいつもよりゆっくり階段を上るが74人,腰痛のため寝返りが打ちにくいが73人,腰痛のため靴下やストッキングをはくとき苦労するが68人と多かった.これに対し,腰痛のため,服を着るのを誰かに手伝ってもらうが2人,腰痛のためあまり食欲がないが4人,腰痛のため1日大半を座って過ごすが5人,腰痛のため,大半の間,ベッド(布団)の中にいるが6人,腰痛のため,いつもより人に対していらいらしたり腹が立ったりするが7人と少なかった.2次検診を希望したのが42人(4.7%)であった.調査の結果,QOLにかなりの支障をきたすほどの腰痛を有する者は少ないことがわかった.
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《腰痛研究的证据、评价与临床展望》护理从业人员职业性腰痛状况调查Roland-Morris Disability Questionnaire使用日语版—:—Roland-MorrisDisability Questionnaire日语版
此前通过问卷调查及腰痛检查调查了护理人员的腰痛状况,并没有出现影响日常生活动作(ADL)的器质性疾病的腰痛;报告了一部分护理工作姿势对腰椎产生了影响。此次,在同一机构使用了Roland-Morris Disability Questionnaire(以下简称RDQ)日语版进行了腰痛调查。调查对象中,男性319人,女性575人,年龄从19岁到60岁不等。得到回答的有892人(99.8%)。RDQ为0分的有598人(占全体的67.0%),1 ~ 2分的有149人(16.7%),3 ~ 4分的有70人(7.8%),5分以上的有75人(7.3%)。从提问的项目来看,为了缓解腰痛,多次改变姿势的有162人;因为腰痛,在家里干活的时候尽量不做体力活的有103人;几乎总是腰痛的有94人;因为腰痛,比平时躺着休息多的有74人,因为腰痛爬楼梯比平时慢的有74人,因为腰痛翻身困难的有73人,因为腰痛穿袜子和长筒袜时很辛苦的有68人。与此相对,因为腰痛而请人帮忙穿衣服的有2人,因为腰痛而没有食欲的有4人,因为腰痛而一整天坐着度过大半时间的有5人,因为腰痛而大半时间躺在床上的有6人。因为腰痛,比平时对人着急生气的少了7个人。希望进行第二次检查的有42人(4.7%)。调查结果显示,很少有人有严重影响QOL的腰痛。
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A randomized controlled trial of McKenzie therapy for chronic low back pain International Collaboration Beyond the Culture Gap 脊髄終糸の過緊張によって発症した腰痛・下肢痛の診断 (TFT誘発テストについて) 当院における「腰痛クリニック」の治療成績 McKenzie Therapy (MT) による腰痛の治療とClassificationの試み
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