Takeshi Sakamoto, Y-I. Miyake, Kosuke Okada, Y. Kaneda
{"title":"The effects of the 1/29 Robertsonian translocation upon fertility in the herd of Japanese Black Cattle.","authors":"Takeshi Sakamoto, Y-I. Miyake, Kosuke Okada, Y. Kaneda","doi":"10.4190/JJVC1990.19.10","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"黒毛和種で認められる1/29型転座が同雌牛の繁殖効率に及ぼす影響について調べる目的で、1/29型転座をヘテロで保有している種雄牛の娘牛146頭を対象に染色体分析を行うとともに、繁殖成績の調査を行った。その結果、未経産のリピートブリーダー牛群で31頭中27頭(87.1%)、3回以内の授精で受胎した正常牛群では27頭中15頭(55.6%)に1/29型転座が認められ、この両群間の転座保有率には有意差(p<0.05)があった。一方、経産牛では88頭中39頭(44.3%)に1/29型転座が認められ、未経産牛群と経産牛群との間には、転座保有率に有意な差(p<0.01)があった。また、1/29型転座保有種雄牛からの娘牛で、転座を保有する経産牛34頭と正常核型を有する経産牛40頭、および対照として他の種雄牛からの娘牛128頭、計202頭の繁殖成績を調査したところ、転座保有牛群では正常核型を保有する牛群ならびに他の種雄牛からの娘牛群と比べて、受胎までの授精回数の増加と、受胎率の低下が認められた。以上の結果より、1/29型転座は黒毛和種雌牛の繁殖効率に影響を及ぼし、結果として未経産牛において不妊を主訴とする淘汰率の増加に影響を及ぼしていることが示唆された。また経産牛群における転座の保有率は約50%であること、および同群で1/29型転座と繁殖効率の間に明らかな相関が認められなかったことは、転座保有牛が未経産で受胎率低下の理由により淘汰されていることによると推測された。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"4 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.19.10","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}