{"title":"Relationship between Metabolic Profile Test and Milk Production and Reproduction in High Milk-Producing Dairy Cows.","authors":"T. Atsumi, K. Okada, H. Gotoh, K. Minamidate","doi":"10.4190/JJVC1990.14.11","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"高泌乳牛の代謝プロファイルテスト(MPT)の成績を産乳成績および繁殖成績と比較検討した。9酪農家の牛(ホルスタイン種、経産牛)171頭を牛群検定成績に基づいて、経産牛1頭当り年間乳量8500kg以上の牛群(A群、4戸、8703~9602kg)と8500kg未満の牛群(B群、5戸、7185~8070kg)の2群に分け、さらにこれらを乳期ごとに5ステージ〔泌乳初期(ELS)・泌乳最盛期(HLS)・泌乳中期(MLS)・泌乳後期(LLS)・乾乳期(DMS)〕に分けて、各々のMPTの成績と比較検討した。MPT成績のうち、エネルギー代謝に関連した成績では、血糖、血清遊離脂肪酸、および血清総コレステロール濃度は、LLS、DMSのFFAを除いてはいずれの成分においてもA群に比べてB群が有意の低値、または低い傾向がみられた。また、タンパク質代謝に関連した成績では、アルブミン濃度は、DMSを除いてA群が一定の高値を示し、B群は特にMLSに低値を示した。無機質代謝に関連した成績では、カルシウムはB群に比べてA群が全乳期を通して高値を示した。ボディーコンディションスコアはB群に比べてA群の変動の幅が小さかった。乳成分はLLSにA群が高値を示した。繁殖成績はB群に比べてA群の空胎日数は28日、分娩間隔は15日短く、また授精回数は0.3回少なかった。代謝病の発生は、A群が5.9%、B群が22.5%であった。以上の成績から、A群では泌乳期間中、エネルギー代謝およびタンパク質の充足および代謝が安定していると考えられ、これが高泌乳時におけるBCSおよび乳成分の低下を防止し、代謝病の発生をも抑制し、さらに受胎率の向上にも関与しているものと思われた。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"39 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.14.11","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}