{"title":"Seed Yield, Yield Components, and Damaged Seed Rate in Soybean Sown in June and July in Kanagawa Prefecture","authors":"Yohei SASAKI, Haruka KAKU, Kyohei TAHARA, Kappei KATO, Satoshi ONODERA, Masao HIGO, Katsunori ISOBE","doi":"10.1626/jcs.92.331","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"本研究ではダイズの播種期による子実収量の変化に対する腐敗粒率の影響を明らかにするため,神奈川県で6月(6月区)と7月(7月区)に播種した際の子実収量,食害粒,腐敗粒の発生を調査した.日本大学生物資源科学部内圃場(神奈川県藤沢市)で2018年と2021年の2ヵ年に6月と7月に播種する圃場試験を行った.供試品種は2018年が「里のほほえみ」,「エンレイ」,「タチナガハ」で,2021年は「エンレイ」とした.調査の結果,両年とも全品種で子実肥大期の地上部の生育は7月区より6月区の方が旺盛であったが,腐敗粒率は6月区が7月区と比べて高かった.その結果,2018年は7月区の1莢粒数と1節当たりの莢数が多くなったことにより,2021年は7月区の莢数が6月区より少なかったが,1莢粒数の値が大きくなる傾向であったことにより,両年とも粒数に有意差が見られなかったため,播種期間の子実収量に有意差がなかった.また,6月区は7月区と比べ子実肥大期以降の平均気温が両年とも高い傾向にあったため,6月区では菌の繁殖による子実腐敗が発生しやすかったと考えられた.以上のことから,播種期間で子実収量に差がなかったのは,7月区では6月区と比較して,莢数が少なかったが,1莢粒数は多い傾向で,それに伴い,粒数が増加傾向にあったことによるものと考える.また,7月区における粒数の増加には腐敗粒率の低下が寄与したと推察した.さらに,本研究の結果より,神奈川県において7月に播種を行うことで害虫や腐敗粒発生の抑制に必要な農薬を減らせる可能性が示唆された.","PeriodicalId":14784,"journal":{"name":"Japanese Journal of Crop Science","volume":"81 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-10-05","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Crop Science","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1626/jcs.92.331","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Agricultural and Biological Sciences","Score":null,"Total":0}