{"title":"[Japanese CT Technology Active in the World: History and Future].","authors":"Shinsuke Tsukagoshi, Yasutaka Shindo, Hisashi Tachizaki","doi":"10.11323/jjmp.41.3_96","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"2.2 日本導入と国産化 CTの日本導入は1975年であり,1号機は東京女子医科 大学脳神経センターに導入された.図 2がEMI社の Hounsfield博士らが1973年に開発したMK1と東京女子 医科大学で1975年8月26日に撮影された日本で最初の転 移性脳腫瘍の造影CT画像である.MK1は,ガントリー内 に大きなゴム製のwater bagがあり,そのなかに被検者の 頭部を入れwater bagを水で膨らますことで固定する仕組 みであった.CT装置としては,管電圧100, 120, 140 kVp, 管電流30 mA, 画像厚8 mm/13 mm, 撮影領域180 mm, 160 ×160 matrix, 撮影時間4分30秒~6分,再構成時間4分 30秒~6分で,1回の撮影で2枚の画像が得られるMulti Detector-row CT (MDCT)であった 6), . 国産初のCTは,図3 a)に示す頭部専用の日立メディ コ製CT-Hで1975年に藤田保健衛生大学(現藤田医科 大学)に導入され,全身用CTは1977年にCT-W2が製品 化された.また翌年1978年には東芝が図3 b)の全身用 TCT-60Aを開発し,国立がんセンター(現国立がん研究 センター中央病院)で稼働し始めた.このTCT-60Aには X線管と検出器が一体でシフトする機構が実装されてお り,頭部撮影時にはX線管が頭部に近づいてスキャンする ことで直接拡大撮影を可能とした .また今では衰退して しまったが,通常のCT概念とは全く異なった電子ビーム 走査型CT (Electron Beam CT: EBCT)が誕生したのもこ の時期である.EBCTは米国の IMATRONが有名である が,世界初のEBCTは日本発で1976年,日本電子のJXV3Aであった.図3 c), d)はJXV-3AとJXV-3Bで,当時, 通産省の新機械普及促進事業49–1プロジェクトの補助金 を得てJXV-3Aが開発され,千葉大学医学部付属病院に設 置,循環器内科を中心に世界初の心電同期による心臓の静 止画に成功している .","PeriodicalId":13394,"journal":{"name":"Igaku butsuri : Nihon Igaku Butsuri Gakkai kikanshi = Japanese journal of medical physics : an official journal of Japan Society of Medical Physics","volume":"41 3","pages":"96-102"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2021-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Igaku butsuri : Nihon Igaku Butsuri Gakkai kikanshi = Japanese journal of medical physics : an official journal of Japan Society of Medical Physics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.11323/jjmp.41.3_96","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}