Masaharu Era, Kousuke Yamasaki, K. Kawano, Toshiyuki Mineyoshi, Shouzou Iwaki, D. Ueda, Minoru Yamane
{"title":"Development of Coupling loop Interference Canceller for FM Single Frequency Network","authors":"Masaharu Era, Kousuke Yamasaki, K. Kawano, Toshiyuki Mineyoshi, Shouzou Iwaki, D. Ueda, Minoru Yamane","doi":"10.3169/itej.76.156","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"2014年4月,山口放送はFM補完放送の放送ネットワー クを構築するにあたり全県域カバーをするための周波数の 確保と聴取者への優しい放送を前提として,従来アナログ 型の変調器では困難とされていた「FM同期放送」(以下同 期放送)の実現に向けて取り組みを開始し,フィールドで の実験放送を通して2018年12月には県内13局で同期放送 によるFM補完放送を完成した2).この間,他の県域のFM 補完放送やコミュニティFM放送にも同期放送の採用が広 がった. 親局と中継局で同じ周波数を用いる単一周波数ネット ワーク(SFN)は限られた周波数資源を有効に利用できる手 法であるが放送波中継SFNを構成する場合,中継局では送 信と受信の周波数が同じになる.そのため送信アンテナか ら放射された電波が受信アンテナに回り込み,中継装置を 発振させたり信号の品質を劣化させたりする問題がある. 現行の地上デジタル放送においては回り込みキャンセラ によって解決がなされているが,これはディジタル変調方 式であることを利用して回り込み波を解析することで実現 している.アナログ変調方式であるFM放送では回り込み 波を解析することが困難であったため,FM放送の中継で は回り込みキャンセラが実用化されていなかった.FM放 送においてもディジタル信号処理を用いたマルチパス歪の 除去について報告がなされているが3),親局よりレベルの 高い回り込み波を除去することは検討されていない. 今回,FM放送波でも解析が可能な時間軸相関を使って 回り込み波の遅延プロファイルを解析し,適応フィルタと 組み合わせて減算する方式で親局よりレベルの高い回り込 み波のキャンセルを可能とした.また,適応型アンテナ合 成を併用することで信号品質の劣化を抑えたFM放送用の 回り込みキャンセラを実現できたので報告する.","PeriodicalId":39325,"journal":{"name":"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2022-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3169/itej.76.156","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Engineering","Score":null,"Total":0}