{"title":"Development of New Catalytic Reactions Promoted by Iron Complexes","authors":"H. Nakazawa","doi":"10.4019/BJSCC.69.12","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"遷移金属錯体は、その構造の多様性、反応性の豊かさ、 また特徴的な機能の発現などの点で、魅力的な化合物で ある。これらの特性は遷移金属と配位子の組み合わせに より大きく左右される。我々は遷移金属錯体が示す触媒 反応に注目し、しかも鉄錯体に焦点を当てて研究を行っ てきた。パラジウムや白金などの貴金属の錯体は、種々 の反応において高い触媒活性を示すことが知られている が、これらの金属は高価であり、また産地が限られてい るため入手自体が困難である。これに対して鉄は安価で、 どこでも産出し、埋蔵量も豊富であることから枯渇の心 配がなく、また人体に対する毒性が極めて低い。従って 鉄錯体が高活性触媒として、あるいは特徴的触媒として 働く反応が開発できれば、世の中に大きく貢献できるこ とになる。そんな思いから鉄錯体を用いた新しい触媒反 応の開発に取り組んできた。本稿では得られた研究成果 の中から、以下の 3つのトピックスに焦点を絞り紹介す る。 ■■ 2.1. 強い結合の選択的切断反応の開発","PeriodicalId":72479,"journal":{"name":"Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry","volume":"69 1","pages":"12-20"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2017-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"https://sci-hub-pdf.com/10.4019/BJSCC.69.12","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4019/BJSCC.69.12","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}