{"title":"Ectopic Mineralization of Hen Leg Tendon","authors":"T. Ono, T. Nemoto","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.34","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"生後1年以上のニワトリの足の腱には, 石灰化物の沈着がみられる。さらに, 電子顕微鏡観察によれば, すでに生後100日以上の個体においてその徴候が認められる。本研究では, ニワトリ足腱の異所性石灰化部位の無機成分と有機マトリックス成分をプラズマ重合膜法によりオスミウムコートし, その走査電子顕微鏡観察を行った。その結果, コラーゲンマトリックスと石灰化物のそれぞれに, 新規の構造物を見いだした。第1に, 有機成分を溶解した後には長径が1.86±0.38μm (平均±標準偏差), 短径が1.05±0.16μm (平均±標準偏差) の楕円形の石灰化顆粒がみられ, それらはさらに融合して多数の細長いロッド状の構造を形成していた。さらに透過電顕観察では, 石灰化顆粒の表面には特徴的な67nmの周期的な縞模様が検出され, 本構造が生体内ではコラーゲン線維と接して存在していることが明らかとなった。一方, 脱灰処理後の腱のコラーゲン線維には, 2.8±0.38μmの周期的な波状構造が観察された。しかも, その一端のみが波状を呈する領域が観察され, その場合, 波状部分は必ず石灰化側に, 非波状部分は非石灰化側に位置していた。これらの結果は, 波状のコラーゲン線維構造が顆粒状の石灰化物生成を誘導している可能性を示唆している。","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"6 1","pages":"34-42"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-02-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.34","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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