{"title":"Morphological Study of the Parotid Duct","authors":"K. Amano, H. Shiga, R. Sukekawa, I. Itoh","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.44.515","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"ヒト耳下腺管は, 咀嚼運動における咬筋や, 嚥下時における頬筋などの周囲組織の動きに伴い, その影響を受けていると考えられる. 本研究においては, 耳下腺管と頬筋との関連性および開口部付近の構造について, 成人遺体を使用し, 主にSEMで観察し, 機能との関係を考察した. その結果, 頬筋内を走行中の耳下腺管壁には, 頬筋線維束が管壁に近接して長軸方向に走行していた. この筋線維束の一部は, 管壁を構成する結合組織層内に浸入していた. また, 管腔内面の粘膜上皮には頬筋進入前では輪状のヒダがみられた. 頬筋内において縦走するヒダとなり, 頬粘膜下組織に入ると扁平な小隆起状となり, 一部の例において開口部は縦走する隆起により, 巾着状を呈していた. 以上のことから, 耳下腺管は唾液の流れの調節あるいは口腔内からの液体逆流防止などに関連した形態を備えていることが示唆された.","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"16 1","pages":"515-521"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2002-12-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.44.515","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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