{"title":"棱镜处方治疗复视的适应症","authors":"Risako Inagaki, M. Asano, Setsuko Masaki, Akiko Hikoya, Y. Hotta, Mihoko Sato","doi":"10.4263/JORTHOPTIC.35.93","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"【複視に対するプリズム適応の検討】〈目的〉処方されたプリズムに満足した症例としなかった症例を比較することによって、不満足であった原因を検討する。〈対象と方法〉平成15年1月~平成17年5月に複視を主訴に浜松医科大学眼科を受診した20歳以上の患者、総数144名のうち眼位の記載が不十分のもの、追跡ができなかったものを除く86名を対象とした。プリズム眼鏡を処方され満足した適応群と処方を受けなかったか、受けても不満足であった不適応群に分け性別、年齢、診断、視力、眼位、について検討した。〈結果〉86名のうち、自然治癒は12名、適応群は33名、不適応群はプリズム処方で不満足17名および手術24名をあわせた41名であった。水平、回旋斜視角で適応群、不適応群の二群間に有意差はなかったが、上下斜視角では有意差を認めた。また、上斜筋麻痺では、年齢および上下斜視角で有意差を認めたが、上斜筋麻痺以外で有意差は認められなかった。〈結論〉プリズムを勧めて満足できたものは対象者の半数以下であった。また、プリズムに適応できるかどうかは上下斜視角の程度に強く影響された。疾患別では、若年齢の上斜筋麻痺患者は斜視角が大きく、プリズムに満足しないことが多かったが、上斜筋麻痺以外では二群間に統計的に明らかな要因は認められず、症例ごとにトライアルをする必要があると思われた。","PeriodicalId":205688,"journal":{"name":"Japanese orthoptic journal","volume":"33 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2006-08-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"Indications of prism prescription for diplopia\",\"authors\":\"Risako Inagaki, M. Asano, Setsuko Masaki, Akiko Hikoya, Y. Hotta, Mihoko Sato\",\"doi\":\"10.4263/JORTHOPTIC.35.93\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"【複視に対するプリズム適応の検討】〈目的〉処方されたプリズムに満足した症例としなかった症例を比較することによって、不満足であった原因を検討する。〈対象と方法〉平成15年1月~平成17年5月に複視を主訴に浜松医科大学眼科を受診した20歳以上の患者、総数144名のうち眼位の記載が不十分のもの、追跡ができなかったものを除く86名を対象とした。プリズム眼鏡を処方され満足した適応群と処方を受けなかったか、受けても不満足であった不適応群に分け性別、年齢、診断、視力、眼位、について検討した。〈結果〉86名のうち、自然治癒は12名、適応群は33名、不適応群はプリズム処方で不満足17名および手術24名をあわせた41名であった。水平、回旋斜視角で適応群、不適応群の二群間に有意差はなかったが、上下斜視角では有意差を認めた。また、上斜筋麻痺では、年齢および上下斜視角で有意差を認めたが、上斜筋麻痺以外で有意差は認められなかった。〈結論〉プリズムを勧めて満足できたものは対象者の半数以下であった。また、プリズムに適応できるかどうかは上下斜視角の程度に強く影響された。疾患別では、若年齢の上斜筋麻痺患者は斜視角が大きく、プリズムに満足しないことが多かったが、上斜筋麻痺以外では二群間に統計的に明らかな要因は認められず、症例ごとにトライアルをする必要があると思われた。\",\"PeriodicalId\":205688,\"journal\":{\"name\":\"Japanese orthoptic journal\",\"volume\":\"33 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2006-08-31\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese orthoptic journal\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4263/JORTHOPTIC.35.93\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese orthoptic journal","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4263/JORTHOPTIC.35.93","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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