Changes in Axial Length over One Year as Measured Using a Non-Contact Laser Interference Biometry

1年間の眼軸長変化を非接触眼軸長測定装置で測定し、検討を行った。外来を視力低下・屈折異常で受診した3歳から18歳の235人を対象とした。本人・保護者の同意の上、非接触眼軸長測定装置(IOLマスター™)で眼軸長を3-5回測定し、その平均値を使用した。また同時に、自然瞳孔下でオートレフ(RK-5™)により屈折値を測定した。原則的に1年以上期間を空けて2回目の測定を行い、変化値は測定間隔の日数で補正し、1年365日間での変化値に統一した。IOLマスターで測定した1年間での眼軸長の変化は、-0.11mmから0.94mmであり、平均0.27mm、標準偏差0.18mmであった。小学校低学年から小学校高学年で、眼軸長の伸展が大きい傾向にあった。小学校低学年から高学年において、眼軸長が長い方が眼軸長の伸展が大きい傾向にあった。小学校低学年から高学年において、屈折値が近視よりの方が眼軸長の伸展が大きかった。屈折値の変化がなくても眼軸長は伸展していたが、近視群は屈折値の変化が眼軸長変化に相関(R2=0.50)があった。