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{"title":"242例颈部CT影像对茎状突长度的解剖测量以及对茎状突过长症病例的探讨","authors":"Sakiko Toge, Yutaka Hanamure, Kohsuke Sekiyama, Masaru Yamashita","doi":"10.3950/jibiinkotokeibu.126.9_1061","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"当院で撮影された242例484側の頸部 CT 画像および 3D-CT 画像から茎状突起の長さを測定し臨床的検討を行った. 平均長は 23.6mm であった. 左右差は認めず, 20歳未満と20歳以上では有意差をもって20歳以上で長く, 20歳以上の各年代間では有意な差は認めなかった. 成長期を過ぎて茎状突起の延長はないものと思われた. 30mm 以上の過長茎状突起を有するものは37例で, 男性に有意に多く, 両側例は18例 (48.6%), 片側例は19例 (51.4%) であった. 一側でも過長を有する過長茎状突起症例は男性の19.4%, 女性の10.6%, 全症例の15.3%であった. 頸部外切開にて切除した茎状突起過長症の1例を経験し, 術前評価および手術操作において, 3D-CT 画像および CTA が非常に有用であったため併せて報告する. 茎状突起過長症は多種多様な症状を伴い, 重篤な転帰につながる例も報告されている. 画像検査にて偶発的に過長茎状突起を認めた場合は, 詳細な症状聴取が必要であり, 他科を含めた茎状突起過長症についての連携も重要と思われる.","PeriodicalId":39836,"journal":{"name":"Journal of Otolaryngology of Japan","volume":"26 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-09-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"頸部 CT 画像242例による茎状突起の長さに関する解剖学的計測および茎状突起過長症症例の検討\",\"authors\":\"Sakiko Toge, Yutaka Hanamure, Kohsuke Sekiyama, Masaru Yamashita\",\"doi\":\"10.3950/jibiinkotokeibu.126.9_1061\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"当院で撮影された242例484側の頸部 CT 画像および 3D-CT 画像から茎状突起の長さを測定し臨床的検討を行った. 平均長は 23.6mm であった. 左右差は認めず, 20歳未満と20歳以上では有意差をもって20歳以上で長く, 20歳以上の各年代間では有意な差は認めなかった. 成長期を過ぎて茎状突起の延長はないものと思われた. 30mm 以上の過長茎状突起を有するものは37例で, 男性に有意に多く, 両側例は18例 (48.6%), 片側例は19例 (51.4%) であった. 一側でも過長を有する過長茎状突起症例は男性の19.4%, 女性の10.6%, 全症例の15.3%であった. 頸部外切開にて切除した茎状突起過長症の1例を経験し, 術前評価および手術操作において, 3D-CT 画像および CTA が非常に有用であったため併せて報告する. 茎状突起過長症は多種多様な症状を伴い, 重篤な転帰につながる例も報告されている. 画像検査にて偶発的に過長茎状突起を認めた場合は, 詳細な症状聴取が必要であり, 他科を含めた茎状突起過長症についての連携も重要と思われる.\",\"PeriodicalId\":39836,\"journal\":{\"name\":\"Journal of Otolaryngology of Japan\",\"volume\":\"26 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2023-09-20\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of Otolaryngology of Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3950/jibiinkotokeibu.126.9_1061\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Medicine\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Otolaryngology of Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3950/jibiinkotokeibu.126.9_1061","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Medicine","Score":null,"Total":0}
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頸部 CT 画像242例による茎状突起の長さに関する解剖学的計測および茎状突起過長症症例の検討
当院で撮影された242例484側の頸部 CT 画像および 3D-CT 画像から茎状突起の長さを測定し臨床的検討を行った. 平均長は 23.6mm であった. 左右差は認めず, 20歳未満と20歳以上では有意差をもって20歳以上で長く, 20歳以上の各年代間では有意な差は認めなかった. 成長期を過ぎて茎状突起の延長はないものと思われた. 30mm 以上の過長茎状突起を有するものは37例で, 男性に有意に多く, 両側例は18例 (48.6%), 片側例は19例 (51.4%) であった. 一側でも過長を有する過長茎状突起症例は男性の19.4%, 女性の10.6%, 全症例の15.3%であった. 頸部外切開にて切除した茎状突起過長症の1例を経験し, 術前評価および手術操作において, 3D-CT 画像および CTA が非常に有用であったため併せて報告する. 茎状突起過長症は多種多様な症状を伴い, 重篤な転帰につながる例も報告されている. 画像検査にて偶発的に過長茎状突起を認めた場合は, 詳細な症状聴取が必要であり, 他科を含めた茎状突起過長症についての連携も重要と思われる.