{"title":"中枢性眩晕合并糖尿病性神经病变作为前庭神经炎治疗多年1例报告","authors":"M. Taki, Tatsuhisa Hasegawa","doi":"10.3757/jser.80.255","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"患者:79歳 男性 既往歴:2型糖尿病,高血圧,逆流性食道炎,前立 腺肥大 家族歴:特記すべきことなし 現病歴: 200 X年夏からふらつきが出現,某病院1を受診 したが異常なしと診断された。 4年後 某病院2を受診し,温度刺激検査などを 受け前庭神経炎と診断,加療を受けたが改善せず, 某病院3へ紹介となった。リハビリ指導を受けたが 改善しなかった。 5年後 某病院4を受診し,前庭神経炎疑いと診 断された。その後,某病院5にて漢方治療をうけた が改善しなかった。 7年後 近医内科より当科紹介となった。 現症:両側鼓膜正常 標準純音聴力検査:両側 11.7 dB(3分法)(図1) しかし高齢とはいえ,前庭神経炎にしては経過が 長く,もう一度問診をし直したところ, ・回転性めまいはなくふらつきのみ ・今までめまい発作はない ・症状の軽快増悪もない と,前庭神経炎とは思えない経過であり神経耳科学 検査を行った。 注視・非注視:眼振なし 頭位・頭位変換検査:左下頭位と左 Dix-Hallpike 法で方向不定の眼振が疑わしい(図2a)。眼球は上 転し,呼びかけても眼位を正中に戻せない(図2b)。 MRI検査:ラクナ梗塞を認める(図3a)。内耳道 は異常なし(図3b)。 重心動揺検査:動揺面積の増大なし。単位面積軌跡 長の短縮あり(図4)。","PeriodicalId":11781,"journal":{"name":"Equilibrium Research","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2021-06-30","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"A case report of central vertigo and diabetic neuropathy treated as vestibular neuritis for long years\",\"authors\":\"M. Taki, Tatsuhisa Hasegawa\",\"doi\":\"10.3757/jser.80.255\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"患者:79歳 男性 既往歴:2型糖尿病,高血圧,逆流性食道炎,前立 腺肥大 家族歴:特記すべきことなし 現病歴: 200 X年夏からふらつきが出現,某病院1を受診 したが異常なしと診断された。 4年後 某病院2を受診し,温度刺激検査などを 受け前庭神経炎と診断,加療を受けたが改善せず, 某病院3へ紹介となった。リハビリ指導を受けたが 改善しなかった。 5年後 某病院4を受診し,前庭神経炎疑いと診 断された。その後,某病院5にて漢方治療をうけた が改善しなかった。 7年後 近医内科より当科紹介となった。 現症:両側鼓膜正常 標準純音聴力検査:両側 11.7 dB(3分法)(図1) しかし高齢とはいえ,前庭神経炎にしては経過が 長く,もう一度問診をし直したところ, ・回転性めまいはなくふらつきのみ ・今までめまい発作はない ・症状の軽快増悪もない と,前庭神経炎とは思えない経過であり神経耳科学 検査を行った。 注視・非注視:眼振なし 頭位・頭位変換検査:左下頭位と左 Dix-Hallpike 法で方向不定の眼振が疑わしい(図2a)。眼球は上 転し,呼びかけても眼位を正中に戻せない(図2b)。 MRI検査:ラクナ梗塞を認める(図3a)。内耳道 は異常なし(図3b)。 重心動揺検査:動揺面積の増大なし。単位面積軌跡 長の短縮あり(図4)。\",\"PeriodicalId\":11781,\"journal\":{\"name\":\"Equilibrium Research\",\"volume\":null,\"pages\":null},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2021-06-30\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Equilibrium Research\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3757/jser.80.255\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Medicine\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Equilibrium Research","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3757/jser.80.255","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Medicine","Score":null,"Total":0}
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A case report of central vertigo and diabetic neuropathy treated as vestibular neuritis for long years
患者:79歳 男性 既往歴:2型糖尿病,高血圧,逆流性食道炎,前立 腺肥大 家族歴:特記すべきことなし 現病歴: 200 X年夏からふらつきが出現,某病院1を受診 したが異常なしと診断された。 4年後 某病院2を受診し,温度刺激検査などを 受け前庭神経炎と診断,加療を受けたが改善せず, 某病院3へ紹介となった。リハビリ指導を受けたが 改善しなかった。 5年後 某病院4を受診し,前庭神経炎疑いと診 断された。その後,某病院5にて漢方治療をうけた が改善しなかった。 7年後 近医内科より当科紹介となった。 現症:両側鼓膜正常 標準純音聴力検査:両側 11.7 dB(3分法)(図1) しかし高齢とはいえ,前庭神経炎にしては経過が 長く,もう一度問診をし直したところ, ・回転性めまいはなくふらつきのみ ・今までめまい発作はない ・症状の軽快増悪もない と,前庭神経炎とは思えない経過であり神経耳科学 検査を行った。 注視・非注視:眼振なし 頭位・頭位変換検査:左下頭位と左 Dix-Hallpike 法で方向不定の眼振が疑わしい(図2a)。眼球は上 転し,呼びかけても眼位を正中に戻せない(図2b)。 MRI検査:ラクナ梗塞を認める(図3a)。内耳道 は異常なし(図3b)。 重心動揺検査:動揺面積の増大なし。単位面積軌跡 長の短縮あり(図4)。