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Elution Suppression Treatment of Radioactive Cesium in Municipal Solid Waste Incineration Fly Ash Using Water-repellent Spray
環境省は,廃棄物を安全に処理(分別,焼却,埋立処 分等)するため廃棄物中放射性セシウムに 8,000 Bq/kg の基準を設定している 。放射性セシウム濃度が基準値 以下の可燃性及び難燃性の固体廃棄物は,焼却処理によ り減容・減量化できるが,放射性セシウムは廃棄物を高 温で焼却することで焼却飛灰に濃縮される 。焼却飛灰 中の放射性セシウムの多くは,水溶態で存在しているこ とが知られており 3, ,水との接触や飛散を防止する目 的で埋め立て時に難透水性の土で周りを囲み,加えて下 部には放射性物質に対する吸着性を持つ土の層を設けな ければならない 。焼却飛灰自体の溶出抑制処理も課題 であり,処分場に埋立てられた焼却飛灰からの放射性セ シウムの溶出を考慮し,焼却飛灰中の放射性セシウムを あらかじめ除去する水洗浄処理 や,固化処理 7, によ る溶出抑制法が検討されている。都市ごみ焼却飛灰には 重金属も濃縮されており,焼却飛灰中の重金属安定化処 理法として,セメント固化法,キレート薬剤法,酸抽出 法及び溶融固化法が,厚生省告示第 194号第一号で推奨 Jpn. J. Health Phys., 56 (2), 59~ 65 (2021) DOI: 10.5453/jhps.56.59