火山地壳变形有限元计算精度的建立

Q4 Earth and Planetary Sciences Papers in Meteorology and Geophysics Pub Date : 2007-01-01 DOI:10.2467/MRIPAPERS.58.1
T. Sakai, Tetsuya Yamamoto, K. Fukui, Kenji Fujiwara, A. Takagi, M. Churei
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摘要

解释火山地壳变动时,使用山川(1955)等非常简单化的状况导出的解析解,山川表示半无限均质弹性体内足够小的球压力源引起的地表位移。然而,在现实的火山中,由于存在突出于地表上的火山地形、球形以外的压力源形状以及非均质的地下构造等原因,这样的分析解严格来说是不成立的。为了更详细地了解现实中火山地壳变动的情况,我们使用有限元法(FEM)建立数值模型,进行计算。届时,模型区域的大小和边界条件的设定等将对火山性地壳变动的计算精度产生影响。因此,本研究利用FE模型再现了茂木-山川模型,定量评价了模型区域的大小和边界条件对火山性地壳变动计算精度的影响。结果,得到了以下的见解。模型区域越大,FE分析结果就越接近山川的解,也就能提高火山性地壳变动的计算精度。然而,模型区域越大,通常节点数越多,计算时间加速度地增大,因此优选在确保必要的计算精度的范围内设定尽可能小的模型区域。对于边界条件,由于计算精度的距离变化情况在上下位移和水平位移中最类似,因此最好完全固定模型区域的底面和外周面。模型区域在深度方向上的大小极大地影响上下位移的计算精度,并且模型区域在水平方向上的大小极大地影响水平位移的计算精度。
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Establishment of Precision of Calculation for Volcanic Crustal Deformation by FEM
火山における地殻変動を解釈する場合、半無限均質弾性体内の充分小さな球圧力源による地表面変位を表す山川(1955)による解析解など、非常に単純化された状況から導出された解析解が用いられている。しかしながら、現実の火山においては、地表面上に突出する火山地形の存在や、球形以外の圧力源形状、あるいは不均質な地下構造などのため、そのような解析解は厳密には成り立たない。そこで我々は、現実の火山における地殻変動の様子をより詳しく知るため、有限要素法(FEM)を用いて数値モデルを作成し、計算を進めている。その際、モデル領域の大きさや境界条件の設定などが火山性地殻変動の計算精度に影響を及ぼすことが予想される。そこで、本研究では、茂木-山川モデルをFEモデルで再現し、モデル領域の大きさや境界条件が火山性地殻変動の計算精度に及ぼす影響について定量的に評価した。その結果、以下のような知見が得られた。モデル領域を大きくするほど、FE解析結果は山川の解に近付き、火山性地殻変動の計算精度を高めることができる。しかしながら、モデル領域を大きくするほど一般に節点数が多くなり、計算時間が加速度的に増大することから、必要な計算精度が確保される範囲内でなるべく小さなモデル領域を設定するのが良い。境界条件については、計算精度の距離変化の様子が上下変位と水平変位で最も類似することから、モデル領域の底面と外周面を完全固定するのが最も良いと考えられる。モデル領域の深さ方向の大きさは上下変位の計算精度に、また、モデル領域の水平方向の大きさは水平変位の計算精度に大きな影響を及ぼす。
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Papers in Meteorology and Geophysics
Papers in Meteorology and Geophysics Earth and Planetary Sciences-Geophysics
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