{"title":"一种考虑HDR参考白和面部肤色的HDR到SDR转换的参数化方法","authors":"Kosuke Nomura, Yoshitaka Ikeda, Yuichi Kusakabe, Y. Nishida","doi":"10.3169/itej.75.428","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"2018年12月1日に日本で4K8K衛星放送が開始された. 4K8Kは超高精細度テレビジョン(Ultra-High Definition Television: UHDTV)の別名として認知されている. UHDTVは,ハイビジョン(High-Definition Television: HDTV)を超える超高精細映像を提供するだけでなく,よ り現実に近い色再現や明暗の幅を再現する広色域・高ダイ ナミックレンジ(High Dynamic Range: HDR)を採用して いる.新4K8K衛星放送の映像フォーマットは,国際電気 通信連合無線通信部門(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector: ITU-R)において策定 されたITU-R勧告BT.20201)およびITU-R勧告BT.21002)に 準拠している.高ダイナミックレンジテレビジョン(HDRTV)の映像方式には,HLG(Hybrid Log-Gamma)方式と PQ(Perceptual Quantization)方式が併記されているが, 新4K8K衛星放送ではHLG方式が運用されている. HDRでは再現できる明暗の範囲が拡大されるため,HDR 番組間の明るさの一貫性を保つために基準レベルを考慮し た番組制作が重要である.ITU-RレポートBT.2408は, 100%反射率の拡散白を撮影したときの映像信号レベルを HDR基準白とし,HLGの場合は75%映像信号レベル,PQ の場合は58%映像信号レベル(以後,それぞれ75%HLG, 58%PQのように記す)としている3).HDR基準白をPQ ディスプレイまたはピーク輝度1,000 cd/m2のHLGディス プレイに表示したとき,PQ, HLGともに203 cd/m2となる. また,文字スーパーなどグラフィックスの白レベルもこの HDR基準白と同じレベルとされている. 現行HDTV放送の映像フォーマットは ITU-R 勧告 BT.709 4)に準拠しており,標準ダイナミックレンジ (Standard Dynamic Range: SDR)である.新4K8K衛星放 送の番組拡充に伴い多くのHDR番組制作が期待されるが, SDRのHDTV番組も継続して制作・放送する必要があり, 効率的な番組制作のためにHDRとSDRの同時制作が求め られる.例えば,番組制作を文字スーパー等も含めてHDR で行い,HDR番組からの変換によってSDR番組を得る方 法が考えられる.この場合,HDRからSDRへの方式変換 が必要となる. 本論文では,まず2章でHDRからSDRへの変換における 課題と要件を述べる.3章で提案法を概説し,その特徴で ある3つの処理について詳細を述べる.4章でグラデーショ ンパターンを用いて提案法の有効性を示し,5章でHDR基 準白を考慮して制作された自然画像のHDR映像を用いて提 案法による変換結果を示す.最後に,6章で本論文の内容 をまとめる.","PeriodicalId":39325,"journal":{"name":"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2021-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"A Parametric Method for HDR to SDR Conversion Considering HDR Reference White and Facial Skin Tone\",\"authors\":\"Kosuke Nomura, Yoshitaka Ikeda, Yuichi Kusakabe, Y. Nishida\",\"doi\":\"10.3169/itej.75.428\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"2018年12月1日に日本で4K8K衛星放送が開始された. 4K8Kは超高精細度テレビジョン(Ultra-High Definition Television: UHDTV)の別名として認知されている. UHDTVは,ハイビジョン(High-Definition Television: HDTV)を超える超高精細映像を提供するだけでなく,よ り現実に近い色再現や明暗の幅を再現する広色域・高ダイ ナミックレンジ(High Dynamic Range: HDR)を採用して いる.新4K8K衛星放送の映像フォーマットは,国際電気 通信連合無線通信部門(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector: ITU-R)において策定 されたITU-R勧告BT.20201)およびITU-R勧告BT.21002)に 準拠している.高ダイナミックレンジテレビジョン(HDRTV)の映像方式には,HLG(Hybrid Log-Gamma)方式と PQ(Perceptual Quantization)方式が併記されているが, 新4K8K衛星放送ではHLG方式が運用されている. HDRでは再現できる明暗の範囲が拡大されるため,HDR 番組間の明るさの一貫性を保つために基準レベルを考慮し た番組制作が重要である.ITU-RレポートBT.2408は, 100%反射率の拡散白を撮影したときの映像信号レベルを HDR基準白とし,HLGの場合は75%映像信号レベル,PQ の場合は58%映像信号レベル(以後,それぞれ75%HLG, 58%PQのように記す)としている3).HDR基準白をPQ ディスプレイまたはピーク輝度1,000 cd/m2のHLGディス プレイに表示したとき,PQ, HLGともに203 cd/m2となる. また,文字スーパーなどグラフィックスの白レベルもこの HDR基準白と同じレベルとされている. 現行HDTV放送の映像フォーマットは ITU-R 勧告 BT.709 4)に準拠しており,標準ダイナミックレンジ (Standard Dynamic Range: SDR)である.新4K8K衛星放 送の番組拡充に伴い多くのHDR番組制作が期待されるが, SDRのHDTV番組も継続して制作・放送する必要があり, 効率的な番組制作のためにHDRとSDRの同時制作が求め られる.例えば,番組制作を文字スーパー等も含めてHDR で行い,HDR番組からの変換によってSDR番組を得る方 法が考えられる.この場合,HDRからSDRへの方式変換 が必要となる. 本論文では,まず2章でHDRからSDRへの変換における 課題と要件を述べる.3章で提案法を概説し,その特徴で ある3つの処理について詳細を述べる.4章でグラデーショ ンパターンを用いて提案法の有効性を示し,5章でHDR基 準白を考慮して制作された自然画像のHDR映像を用いて提 案法による変換結果を示す.最後に,6章で本論文の内容 をまとめる.\",\"PeriodicalId\":39325,\"journal\":{\"name\":\"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers\",\"volume\":null,\"pages\":null},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2021-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3169/itej.75.428\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Engineering\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Kyokai Joho Imeji Zasshi/Journal of the Institute of Image Information and Television Engineers","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3169/itej.75.428","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Engineering","Score":null,"Total":0}
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A Parametric Method for HDR to SDR Conversion Considering HDR Reference White and Facial Skin Tone
2018年12月1日に日本で4K8K衛星放送が開始された. 4K8Kは超高精細度テレビジョン(Ultra-High Definition Television: UHDTV)の別名として認知されている. UHDTVは,ハイビジョン(High-Definition Television: HDTV)を超える超高精細映像を提供するだけでなく,よ り現実に近い色再現や明暗の幅を再現する広色域・高ダイ ナミックレンジ(High Dynamic Range: HDR)を採用して いる.新4K8K衛星放送の映像フォーマットは,国際電気 通信連合無線通信部門(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector: ITU-R)において策定 されたITU-R勧告BT.20201)およびITU-R勧告BT.21002)に 準拠している.高ダイナミックレンジテレビジョン(HDRTV)の映像方式には,HLG(Hybrid Log-Gamma)方式と PQ(Perceptual Quantization)方式が併記されているが, 新4K8K衛星放送ではHLG方式が運用されている. HDRでは再現できる明暗の範囲が拡大されるため,HDR 番組間の明るさの一貫性を保つために基準レベルを考慮し た番組制作が重要である.ITU-RレポートBT.2408は, 100%反射率の拡散白を撮影したときの映像信号レベルを HDR基準白とし,HLGの場合は75%映像信号レベル,PQ の場合は58%映像信号レベル(以後,それぞれ75%HLG, 58%PQのように記す)としている3).HDR基準白をPQ ディスプレイまたはピーク輝度1,000 cd/m2のHLGディス プレイに表示したとき,PQ, HLGともに203 cd/m2となる. また,文字スーパーなどグラフィックスの白レベルもこの HDR基準白と同じレベルとされている. 現行HDTV放送の映像フォーマットは ITU-R 勧告 BT.709 4)に準拠しており,標準ダイナミックレンジ (Standard Dynamic Range: SDR)である.新4K8K衛星放 送の番組拡充に伴い多くのHDR番組制作が期待されるが, SDRのHDTV番組も継続して制作・放送する必要があり, 効率的な番組制作のためにHDRとSDRの同時制作が求め られる.例えば,番組制作を文字スーパー等も含めてHDR で行い,HDR番組からの変換によってSDR番組を得る方 法が考えられる.この場合,HDRからSDRへの方式変換 が必要となる. 本論文では,まず2章でHDRからSDRへの変換における 課題と要件を述べる.3章で提案法を概説し,その特徴で ある3つの処理について詳細を述べる.4章でグラデーショ ンパターンを用いて提案法の有効性を示し,5章でHDR基 準白を考慮して制作された自然画像のHDR映像を用いて提 案法による変換結果を示す.最後に,6章で本論文の内容 をまとめる.