{"title":"由头颈部外科医生进行的微血管游离组织移植头颈部重建手术","authors":"T. Matsuki, S. Miyamoto, K. Kano, Shohei Tsutsumi, Ayako Furuki, Kaho Momiyama, Y. Harada, T. Yamashita","doi":"10.5981/JJHNC.47.15","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"要 旨 遊離組織による再建術は,頭頸部癌切除後の治癒,形態,機能温存において有用である。遊離組織採取と縫 い付け,顕微鏡下血管吻合は形成外科医が施行するのが一般的だが,当科では空腸の採取を除き 2017 年 4 月 から頭頸部外科医が行っている。2019 年 9 月までの 40 例(41 皮弁)に対し,主に周術期に関する後方視的検 討を行った。原発巣は舌が 16 例,下咽頭が 12 例と多く,ほぼ全例が進行癌であった。切除術は咽頭喉頭頸部 食道全摘出術が 13 例,舌亜全摘出術が 7 例と続いた。再建材料は空腸が 12 例,前外側大腿皮弁が 11 例と多 く,上甲状腺動脈と内頸静脈への吻合が大半を占めた。術時間と出血量の中央値はそれぞれ 603.5 分,517.5ml であった。術中トラブルは 5 例で生じた。術後合併症は 17 例,再手術が 3 例あったが,吻合部血栓による皮 弁壊死や縫合不全はなかった。改善点はあるが,過去の報告と比較しても劣らない成績であった。","PeriodicalId":38497,"journal":{"name":"Japanese Journal of Head and Neck Cancer","volume":"1 1","pages":""},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2021-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Head and neck reconstruction surgery with microvascular free tissue transfer performed by head and neck surgeons\",\"authors\":\"T. Matsuki, S. Miyamoto, K. Kano, Shohei Tsutsumi, Ayako Furuki, Kaho Momiyama, Y. Harada, T. Yamashita\",\"doi\":\"10.5981/JJHNC.47.15\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"要 旨 遊離組織による再建術は,頭頸部癌切除後の治癒,形態,機能温存において有用である。遊離組織採取と縫 い付け,顕微鏡下血管吻合は形成外科医が施行するのが一般的だが,当科では空腸の採取を除き 2017 年 4 月 から頭頸部外科医が行っている。2019 年 9 月までの 40 例(41 皮弁)に対し,主に周術期に関する後方視的検 討を行った。原発巣は舌が 16 例,下咽頭が 12 例と多く,ほぼ全例が進行癌であった。切除術は咽頭喉頭頸部 食道全摘出術が 13 例,舌亜全摘出術が 7 例と続いた。再建材料は空腸が 12 例,前外側大腿皮弁が 11 例と多 く,上甲状腺動脈と内頸静脈への吻合が大半を占めた。術時間と出血量の中央値はそれぞれ 603.5 分,517.5ml であった。術中トラブルは 5 例で生じた。術後合併症は 17 例,再手術が 3 例あったが,吻合部血栓による皮 弁壊死や縫合不全はなかった。改善点はあるが,過去の報告と比較しても劣らない成績であった。\",\"PeriodicalId\":38497,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Head and Neck Cancer\",\"volume\":\"1 1\",\"pages\":\"\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2021-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Head and Neck Cancer\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5981/JJHNC.47.15\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Medicine\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Head and Neck Cancer","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5981/JJHNC.47.15","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Medicine","Score":null,"Total":0}
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Head and neck reconstruction surgery with microvascular free tissue transfer performed by head and neck surgeons
要 旨 遊離組織による再建術は,頭頸部癌切除後の治癒,形態,機能温存において有用である。遊離組織採取と縫 い付け,顕微鏡下血管吻合は形成外科医が施行するのが一般的だが,当科では空腸の採取を除き 2017 年 4 月 から頭頸部外科医が行っている。2019 年 9 月までの 40 例(41 皮弁)に対し,主に周術期に関する後方視的検 討を行った。原発巣は舌が 16 例,下咽頭が 12 例と多く,ほぼ全例が進行癌であった。切除術は咽頭喉頭頸部 食道全摘出術が 13 例,舌亜全摘出術が 7 例と続いた。再建材料は空腸が 12 例,前外側大腿皮弁が 11 例と多 く,上甲状腺動脈と内頸静脈への吻合が大半を占めた。術時間と出血量の中央値はそれぞれ 603.5 分,517.5ml であった。術中トラブルは 5 例で生じた。術後合併症は 17 例,再手術が 3 例あったが,吻合部血栓による皮 弁壊死や縫合不全はなかった。改善点はあるが,過去の報告と比較しても劣らない成績であった。