{"title":"实验性加速或抑制大鼠门牙萌出对牙齿形成和上颌及颅面骨生长的影响","authors":"S. Iwatsubo, H. Yagishita, T. Aoba","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.105","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"本研究では, ラット切歯の萌出異常がエナメル質および象牙質の形成と顎顔面頭蓋骨の成長に与える影響について, 組織学的な検討を加えた。実験には雄性SD系ラットを使用し, 両側あるいは片側の上顎切歯について, (1) 切歯萌出部を切断した非咬合 (萌出促進) 群, (2) 顎骨にピン止め固定した萌出停止群, および (3) 対象となる無処置群を設けた。各実験動物には, 処置後4週の観察期間内に多重蛍光標識を施し, 屠殺後, 切歯および顎顔面頭蓋の特定の部位より組織観察標本を作製した。形態・組織観察および形態計測, EPMAによる元素分析に基づき, 以下の結論が得られた: (i) 萌出異常はエナメル質および象牙質を含む歯質形成の動力学に大きな影響を及ぼしたが, 成熟を遂げたエナメル質での形成量や石灰化度は, 萌出状態の違いによる差異は検出されなかった。 (ii) 萌出促進歯あるいは萌出停止歯を囲む歯槽窩壁では, 対照歯と類似した骨の改造現象が継続していた。 (iii) 萌出停止歯を含む前顎骨の一部では, 萌出状態に関連した形態変化を生じていたが, 顔面頭蓋骨の輪郭や構造には切歯萌出異常に関連した影響は認められなかった。","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"24 1","pages":"105-118"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-04-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Effects of Experimentally Accelerated or Inhibited Eruption of Rat Incisors on Tooth Formation and Maxillary and Craniofacial Bone Growth\",\"authors\":\"S. Iwatsubo, H. Yagishita, T. Aoba\",\"doi\":\"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.105\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"本研究では, ラット切歯の萌出異常がエナメル質および象牙質の形成と顎顔面頭蓋骨の成長に与える影響について, 組織学的な検討を加えた。実験には雄性SD系ラットを使用し, 両側あるいは片側の上顎切歯について, (1) 切歯萌出部を切断した非咬合 (萌出促進) 群, (2) 顎骨にピン止め固定した萌出停止群, および (3) 対象となる無処置群を設けた。各実験動物には, 処置後4週の観察期間内に多重蛍光標識を施し, 屠殺後, 切歯および顎顔面頭蓋の特定の部位より組織観察標本を作製した。形態・組織観察および形態計測, EPMAによる元素分析に基づき, 以下の結論が得られた: (i) 萌出異常はエナメル質および象牙質を含む歯質形成の動力学に大きな影響を及ぼしたが, 成熟を遂げたエナメル質での形成量や石灰化度は, 萌出状態の違いによる差異は検出されなかった。 (ii) 萌出促進歯あるいは萌出停止歯を囲む歯槽窩壁では, 対照歯と類似した骨の改造現象が継続していた。 (iii) 萌出停止歯を含む前顎骨の一部では, 萌出状態に関連した形態変化を生じていたが, 顔面頭蓋骨の輪郭や構造には切歯萌出異常に関連した影響は認められなかった。\",\"PeriodicalId\":14631,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"volume\":\"24 1\",\"pages\":\"105-118\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2001-04-20\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.105\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.105","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Effects of Experimentally Accelerated or Inhibited Eruption of Rat Incisors on Tooth Formation and Maxillary and Craniofacial Bone Growth
本研究では, ラット切歯の萌出異常がエナメル質および象牙質の形成と顎顔面頭蓋骨の成長に与える影響について, 組織学的な検討を加えた。実験には雄性SD系ラットを使用し, 両側あるいは片側の上顎切歯について, (1) 切歯萌出部を切断した非咬合 (萌出促進) 群, (2) 顎骨にピン止め固定した萌出停止群, および (3) 対象となる無処置群を設けた。各実験動物には, 処置後4週の観察期間内に多重蛍光標識を施し, 屠殺後, 切歯および顎顔面頭蓋の特定の部位より組織観察標本を作製した。形態・組織観察および形態計測, EPMAによる元素分析に基づき, 以下の結論が得られた: (i) 萌出異常はエナメル質および象牙質を含む歯質形成の動力学に大きな影響を及ぼしたが, 成熟を遂げたエナメル質での形成量や石灰化度は, 萌出状態の違いによる差異は検出されなかった。 (ii) 萌出促進歯あるいは萌出停止歯を囲む歯槽窩壁では, 対照歯と類似した骨の改造現象が継続していた。 (iii) 萌出停止歯を含む前顎骨の一部では, 萌出状態に関連した形態変化を生じていたが, 顔面頭蓋骨の輪郭や構造には切歯萌出異常に関連した影響は認められなかった。