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The Temporal Trend of Organotin Contaminations in the Port of Osaka and Tanabe Bay
トリブチルスズ(TBT)やトリフェニルスズ(TPT)は,1960年 頃から船底塗料に含有する防汚剤として使用されはじめ,TBTの使 用量は1980年代まで急激に増加した。しかし,船底から海水中に溶 出した有機スズ化合物は,カキ(Crassostrea gigas)の貝殻の形態異 常や貝類特に新複足類(Nucella lapillus)に対するインポセック スを引き起こし,水産資源の減少に導いた。さらに,環境調査を 行うと,世界中の沿岸域の水中から TBTが数百 ng/Lで,底泥から は約 1 mg/kg dryと高濃度で検出された。このような現状を鑑 み,1980年代後半に各国は様々な規制を行った。イギリスでは 25 m未満の船舶および養殖機材に対するトリ態の有機スズ化合物含有 塗料の禁止や防汚塗料の登録制,アメリカでは 25 m未満の船舶に 対してすべての有機スズ含有塗料の使用禁止や 25 m以上の船舶に 対して溶出速度を 4 μgTBT/cm/day以下にする,フランスではアメ 大阪港および田辺湾における有機スズ化合物汚染の減衰