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{"title":"小鼠下颌髁生长和衰老过程中形态和结构的变化:微焦x线计算机断层扫描和组织学检查的分析","authors":"Y. Kanri, T. Aoba","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.45.187","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"マイクロフォーカスX線CT法 (μCT法) は, 複数の構成要素からなる顎関節のような組織構造を解析するのに有効な観察法である. われわれは, マウス発生・成長・加齢に伴う顎関節の構造・組織上の変化を包括的にとらえることを長期的課題として, 今回の報告ではマウス下顎頭の成長と加齢に伴う形態構造上の変化に注目した. 観察試料として, 生後1日から90週齢までのICRマウス顎関節を用いた. 動物週齢に伴う顎関節の成長発育については, μCT画像に基づき下顎頭を中心とした顎顔面骨の形態計測を行った. マウス顎関節の形態計測の結果から, 10週齢までの成長期と, その後の50週齢までの構造上の変化が少ない成熟期に区別できた. 下顎頭の骨構造解析では, この成長期から成熟期への移行に際して, 比表面積 (骨表面積/骨量) や骨梁幅に著明な変化を伴うことが確かめられた. 50週齢を越えたマウスの下顎頭では, 頭頂部中央の骨質の損耗と周辺部での過形成による変形が顕著となった. 顎関節の脱灰薄切標本での組織観察から, 50週齢を越える高齢マウスの下顎頭軟骨においては, 骨質の損耗を補填するように軟骨細胞の増生をきたすことも確かめられた. 以上の観察結果から, 成長を遂げた下顎頭においても, 軟骨細胞の増殖や基質産生を調節することにより, 咬合圧やストレスに対して大きな適応能を保持していることが支持された.","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"28 1","pages":"187-198"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2003-08-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"2","resultStr":"{\"title\":\"Morphological and Architectural Changes of Mouse Mandibular Condyle with Growth and Aging: Analyses by Microfocus X-ray Computed Tomography and Histological Examination\",\"authors\":\"Y. Kanri, T. Aoba\",\"doi\":\"10.2330/JORALBIOSCI1965.45.187\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"マイクロフォーカスX線CT法 (μCT法) は, 複数の構成要素からなる顎関節のような組織構造を解析するのに有効な観察法である. われわれは, マウス発生・成長・加齢に伴う顎関節の構造・組織上の変化を包括的にとらえることを長期的課題として, 今回の報告ではマウス下顎頭の成長と加齢に伴う形態構造上の変化に注目した. 観察試料として, 生後1日から90週齢までのICRマウス顎関節を用いた. 動物週齢に伴う顎関節の成長発育については, μCT画像に基づき下顎頭を中心とした顎顔面骨の形態計測を行った. マウス顎関節の形態計測の結果から, 10週齢までの成長期と, その後の50週齢までの構造上の変化が少ない成熟期に区別できた. 下顎頭の骨構造解析では, この成長期から成熟期への移行に際して, 比表面積 (骨表面積/骨量) や骨梁幅に著明な変化を伴うことが確かめられた. 50週齢を越えたマウスの下顎頭では, 頭頂部中央の骨質の損耗と周辺部での過形成による変形が顕著となった. 顎関節の脱灰薄切標本での組織観察から, 50週齢を越える高齢マウスの下顎頭軟骨においては, 骨質の損耗を補填するように軟骨細胞の増生をきたすことも確かめられた. 以上の観察結果から, 成長を遂げた下顎頭においても, 軟骨細胞の増殖や基質産生を調節することにより, 咬合圧やストレスに対して大きな適応能を保持していることが支持された.\",\"PeriodicalId\":14631,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"volume\":\"28 1\",\"pages\":\"187-198\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2003-08-20\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"2\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Oral Biology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.45.187\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.45.187","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Morphological and Architectural Changes of Mouse Mandibular Condyle with Growth and Aging: Analyses by Microfocus X-ray Computed Tomography and Histological Examination
マイクロフォーカスX線CT法 (μCT法) は, 複数の構成要素からなる顎関節のような組織構造を解析するのに有効な観察法である. われわれは, マウス発生・成長・加齢に伴う顎関節の構造・組織上の変化を包括的にとらえることを長期的課題として, 今回の報告ではマウス下顎頭の成長と加齢に伴う形態構造上の変化に注目した. 観察試料として, 生後1日から90週齢までのICRマウス顎関節を用いた. 動物週齢に伴う顎関節の成長発育については, μCT画像に基づき下顎頭を中心とした顎顔面骨の形態計測を行った. マウス顎関節の形態計測の結果から, 10週齢までの成長期と, その後の50週齢までの構造上の変化が少ない成熟期に区別できた. 下顎頭の骨構造解析では, この成長期から成熟期への移行に際して, 比表面積 (骨表面積/骨量) や骨梁幅に著明な変化を伴うことが確かめられた. 50週齢を越えたマウスの下顎頭では, 頭頂部中央の骨質の損耗と周辺部での過形成による変形が顕著となった. 顎関節の脱灰薄切標本での組織観察から, 50週齢を越える高齢マウスの下顎頭軟骨においては, 骨質の損耗を補填するように軟骨細胞の増生をきたすことも確かめられた. 以上の観察結果から, 成長を遂げた下顎頭においても, 軟骨細胞の増殖や基質産生を調節することにより, 咬合圧やストレスに対して大きな適応能を保持していることが支持された.