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Design of Thermo-Responsive Surfaces for Temperature-Regulated Hydrophobic Chromatography and Separation of Steroids
本研究では, 固体表面に修飾したポリ (N-イソプロピルアクリルアミド) (PIPAAm) の構築構造が温度に応答したぬれ特性, ステロイドとの相互作用に与える影響を検討し, クロマト担体としての特性を追究した.PIPAAm共重合体を固体表面と多点で結合させた表面, さらにこの表面に片末端アミノ化PIPAAmを導入し自由末端鎖構造を有するグラフト表面をそれぞれ作製した.PIPAAm導入表面は温度に応答して親水性/疎水性の変化を示すが, その挙動は2つの表面で大きく異なっていた.自由末端鎖導入表面はPIPAAm分子が水中で示す相転移温度 (305K) で大きな変化を示したが, 多点で結合した表面ではより低温側になった.この表面特性の相違は, ステロイドとの相互作用にも認められ, 自由末端鎖導入表面は高温側でより強い疎水性相互作用を示すことが明らかとなった.温度上昇にしたがい表面の疎水性は次第に増大し, ステロイドの溶離時間を大幅に延長することができた.修飾高分子の構築構造制御により溶質との相互作用を変化できる新しいクロマト担体を実現した.