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Changes in the Human Masseteric Reflex Derived from Periodontal Mechanoreceptors Following Clenching
本研究の目的は, 歯根膜由来の咬筋反射性応答がクレンチング後の咬合力調節機構における正の誤差発現効果 (positive-bias effects) に関与しているかどうかを検索するために行われた. 視覚的フィードバック下で一定の咬筋筋活動による背景活動を保持しつつ, 上顎中切歯に対して機械的刺激装置を用いて圧刺激を適用した際に得られる咬筋反射性応答の大きさを, クレンチング後に得られる大きさと比較した. クレンチング後の反射性応答の大きさは1.16±0.49 (平均±標準誤差) 倍の増大が観察されたが, 有意な差は認められなかった (p=0.05, Student's t-test). このことから, クレンチング直後に誘発される閉口筋運動ニューロンの興奮性効果に対する歯根膜受容器由来の反射性回路の役割は, 比較的小さいことが示唆された.