Research on Location Control of Biogas Facilities in Danish Spatial Planning

Abstract

**正会員 岐阜工業高等専門学校建築学科(National Institute of Technology, Gifu college) 1. 研究の目的と背景 2009 年に施行されたバイオマス活用基本法に基づいて、 バイオマス活用推進基本計画が 2010 年に、新たなバイオ マス活用推進基本計画が 2016 年に閣議決定された。この 計画は、バイオガス施設を基軸として地域が主体となった 事業を創出し、農林漁業の振興や地域への利益還元による 活性化につなげていく施策の推進を図っている。再生可能 エネルギーであるバイオガスの利用によって、カーボンニ ュートラルと地域の特徴を踏まえた分散型エネルギーの実 現が期待されている 1)。 しかし、再生可能エネルギー関連施設の立地コントロー ルに関する研究は、景観 2) 3)、自然保全 4) 5)、防災上 6)の視点 から課題が指摘されているものの、それらは太陽光発電施 設や風力発電施設を対象としており、バイオガス施設につ いて扱った研究は見られない。 そこで本研究では、2020年にエネルギー全体の8割を再 生可能エネルギーで賄い 7)、2050年には全てのエネルギー を再生可能エネルギーとする計画を持つデンマークを海外 先進事例として取り上げ、バイオガス施設を適切に立地誘 導するための土地利用制度の在り方を検討する一助とする ことを目的とする。