{"title":"Morphology of the Hindlimb Bones in Bipedal Rats: A Review","authors":"A. Matsumura","doi":"10.1537/ASE1911.99.297","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"これまでにラットを用いて行われてきた実験的二足性に関する研究の中で,下肢骨を対象とした研究について分析した。その結果,手術によって前肢を取り除いたバイペダル•ラットや垂直シリンダー拘束ラットでは,1)十分な立位ではない変形した特有の四足姿勢が骨形態に反映されていること,2)栄養条件が骨の大きさや形態に反映されていること,3)骨の計測値を示数(比率)によって相対的に比較した研究では,必ずしも負荷の効果が正確に検出されていないこと,などの問題点が明らかになった。これに対して,オペラント条件付けを利用した二足レバー押し挙げラットによる実験では,従来のバイペダル•ラットに見られたこれらの問題点が解消できる。今後,動物に外傷や拘束を加えずにオペラント条件付けを活用することにより,二足行動と下肢の形態との関連性をしらべることを目的とした実験形態学的研究に新たな展望が開かれる可能性が出てきた。","PeriodicalId":84964,"journal":{"name":"Jinruigaku zasshi = The Journal of the Anthropological Society of Nihon","volume":"99 1","pages":"297-318"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1991-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Jinruigaku zasshi = The Journal of the Anthropological Society of Nihon","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1537/ASE1911.99.297","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}