ラマン分光法によるCaO-Al2O3-B2O3系ガラスの研究

Journal of the Ceramic Association, Japan Pub Date : 1984-12-01 DOI:10.2109/JCERSJ1950.92.1072_680

幸平福味, 二郎福永, 吉田直次郎, 将昌井原

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引用次数: 5

Abstract

CaO-Al2O3-B2O3系ガラスの低ホウ素含有領域における構造をラマンスペクトル法を用い調べた. この領域に存在する特徴的な構造群はアルミネート網目, オルソボーレート群, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造である. ラマンスペクトルではアルミネート網目によるピークは540cm-1と770cm-1に, オルソボーレート群によるピークは930cm-1に, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶に特徴的な構造群のピークは980cm-1に観測される. B2O3を5mol%又は10mol%含むガラスでは, アルミネート網目とオルソボーレート群が主要な構造群であり, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造も多少共存する. B2O3を20mol%含むガラスでは, アルミネート網目, オルソボーレート群, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造が主体を占め, B2O325mol%含むガラスでは, オルソボーレート群と2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似構造が主体をなす. すなわち, ホウ素含有量が増加するにつれて, アルミネート網目は減少し, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造が増加する. またAl2O3をCaOで置換するとオルソボーレート群の量は増加する.

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拉曼光谱法对ao - al2o3 - b2o3系玻璃的研究

采用拉曼谱法调查了在CaO-Al2O3-B2O3系玻璃的低硼含量区域的结构。该区域存在的特特性结构群有:铝层压网目;2cao、Al2O3、B2O3结晶类似的构造。在拉曼光谱中，由alm压板组成的峰值为540cm-1和770cm-1，由orsoborate组组成的峰值为930cm-1，2cao、Al2O3、B2O3结晶的特征结构群的峰值在980cm-1被观测到。在含有5mol%或10mol% B2O3的玻璃中，铝制层压网状和烯烃硼酸盐是主要的结构群，2cao、Al2O3、B2O3结晶类似的结构也多少共存。在含有20mol% B2O3的玻璃中，铝制层压网状;olsoborate组，2cao、Al2O3、B2O3晶体类似的结构占主体，在含有B2O325mol%的玻璃中，olsoborate组和2cao、Al2O3、B2O3结晶类似结构构成主体。也就是说，随着硼含量的增加，层压网格减少，2cao、Al2O3、B2O3结晶类似的结构增加。另外，用CaO置换Al2O3时，olsoborate组的量增加。

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Journal of the Ceramic Association, Japan

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