{"title":"Stringiness Characterization of Emulsion Products by Using a Stress Control-Type Rheometer","authors":"K. Kasahara","doi":"10.1678/RHEOLOGY.41.231","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"化粧品は「人の身体を清潔にし,美化し,魅力を増し, 容貌を変え,又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために, 身体に塗擦,散布その他これらに類似する方法で使用され ることが目的とされている物で,人体に対する作用が緩和 なもの」と薬事法で定義されている.製剤の機能,作用は 大切であるが,それと同じくらい使用感は生活者が継続し て商品を使用していただくために重要な要素となっている. 化粧品の使用感評価を含め,多くの場面でレオロジーは活用 されている.化粧水からクリームまでを 1つの製品でカバー するオールインワン化粧品のテクスチャー設計 ,マッサー ジクリームの特性評価 2) クレンジングクリームの特性評価 , 口紅の感触評価 ,日焼け止め製品の製剤化 ,化粧品原料 の新規開発における使用感コントロール など,化粧品の開 発におけるレオロジーの重要度は増してきている. 我社の主力製品にスタイリング剤(整髪料)があり,そ の中でも油脂等を乳化したスタイリングワックスが主流に なっている.このスタイリングワックスにはファイバータイ プと呼ばれる商品群があり,美容室での普及を背景に,近年 製品数が増加している.この商品群は曳糸性を有するため に製品の充填時に容器の外側まで中味が糸を曳いて出たり, チューブのシール部分に中身が付着し,シール不良を生じ ることがある.充填時の問題については生産工程で経験的 に対処をしているが,安定した品質の製品を生産するため には製品のレオロジー特性を把握することが重要である. スタイリングワックスの曳糸性は配合している高分子成 分が絡み合いを起こすことで生じる粘弾性の表れ,すなわ ち一種の力学的緩和現象と考えられる.高分子成分の絡み 合いについては複合的な手法を用いた,完成された知見が 報告されている.しかし,官能評価による曳糸性の評価とレ オロジー評価の関係についてはあまり研究がされていない. そこで応力制御型レオメーターを用いてレオロジー特性を 把握すると共に,曳糸性の説明パラメータを検討した.","PeriodicalId":17434,"journal":{"name":"Journal of the Society of Rheology, Japan","volume":"11 3 1","pages":"231-233"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2013-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of the Society of Rheology, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1678/RHEOLOGY.41.231","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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