{"title":"Glass Transitions and Low-energy Excitations of Ionic Liquids","authors":"O. Yamamuro, Y. Moriya, Y. Inamura","doi":"10.11311/JSCTA1974.34.120","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"近年,「イオン液体」と呼ばれる室温で液体状態にある イオン性物質が注目を集めている。1) かつては,「常温イオ ン液体」,「イオン性液体」,「低融点溶融塩」などという 呼び方もされていたが,現在は固有名詞的に「イオン液 体」と呼ばれることが多い。現在扱われているほとんどの イオン液体の陽イオンは,アルキルイミダゾリウムイオン, アルキルピリジニウムイオン,アルキルアンモニウムイオ ンのいずれかである。陰イオンの種類にはあまり依らず, ハロゲンイオン, BF4-やPF6-などの球形に近いイオン, さらには (CF3SO2)2N-(TFSI)などの比較的大きなイオ ンまでが対象になる。 イオン液体には幾つかの特徴があるが,第一に低蒸気圧, 高分解温度,難燃性などの熱力学的安定性があげられる。 イオン液体の熱重量測定を行うと, 200°C程度まではほと んど減量が見られない。第二の特徴は,高イオン導電性, 高分極率,広電位窓など優れた電気化学特性をもつことで ある。そして第三の特徴は,陽陰両イオンの構造を変える ことにより物理的性質をかなり自由に変えうることである (良デザイン性)。これらの特徴を活かして,環境調和型の 溶媒,電池材料,アクチュエーターなど様々な応用が考え Netsu Sokutei 34(3)120-127","PeriodicalId":19096,"journal":{"name":"Netsu Sokutei","volume":"120 1","pages":"120-127"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2007-06-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Netsu Sokutei","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.11311/JSCTA1974.34.120","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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