{"title":"雪国通用设计展望","authors":"T. Akiyama, Y. Shintani","doi":"10.4106/JSSE.19.228","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1.雪 国 の 問 題 数年 前 「日本福 祉 の ま ちづ く り学 会」 の医 師の 基 調 講演 で,東 北 の 山奥 の 山村 では冬 の 間,病 気 が ち な高齢 者 は 山か ら下 りて平 地 の町屋 で 暮 らす こ とが 一 般 的だ っ た。 も し山 間部 で急 病 人が 出た ときは, 人 の手 で 病人 を運 ば な けれ ば な らず,時 間 が かか り す ぎ て時 と して命 を落 とす ことに もな りか ね なか っ た 。そ の 対策 と して,現 在 で は一本 の道 を切 り開 く ことに よって 車 が通 れ る よ うにな った こと,ま た病 弱 な 人で あ って も緊 急時 に対応 で きる ことが可 能 に な り,山 間部 に住 み 続 け られ る ことが でき る よ うに な った。 た った一 本 の道 が 開通す るだ けで,居 住 が 保 障 され る と いう こ とだ 。 雪 国で一 本 の道 の確保 と 救 急体 制 に よ って命 が守 られ る。 これ が雪 国 の山 間 部 の基 本 的 な 問題 つ ま り生存権 の保 障で あ る。 前述 した 山間部 と雪 との付 き合 い方 は,雪 が生死 を左右 す る状 況 が ある の に対 して,都 市 部 で は,積 雪 時 も雪 が な い時期 の 生活 をどれ ほ ど維 持 で きる か といった 「生活交 通」 確 保 が 中心で あ る。都 市 部 の 積 雪 時 の対策 と して,(1)自 動車 ・バ ス の渋滞 対策: 渋 滞や遅 れ を除雪 な どに よって如何 に少 な くす るか, (2)歩行 者 の安 全対 策:ス タ ッ ドレス タイ ヤ普 及 以降 のツル ツル路 面 に よる転 倒事 故 を防 ぐな どの対策, この他,(3)除 雪 の財 政負 担,(4)除 雪 の環 境対 策,な どが課 題 で あ る。 いず れ に して も雪 の無 い生 活 に ど こ まで近 づ けるべ きか議 論 の ある と ころで あ る。","PeriodicalId":199097,"journal":{"name":"Journal of Snow Engineering of Japan","volume":"1 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2003-07-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Prospect of Universal Design for Snow Country\",\"authors\":\"T. Akiyama, Y. Shintani\",\"doi\":\"10.4106/JSSE.19.228\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1.雪 国 の 問 題 数年 前 「日本福 祉 の ま ちづ く り学 会」 の医 師の 基 調 講演 で,東 北 の 山奥 の 山村 では冬 の 間,病 気 が ち な高齢 者 は 山か ら下 りて平 地 の町屋 で 暮 らす こ とが 一 般 的だ っ た。 も し山 間部 で急 病 人が 出た ときは, 人 の手 で 病人 を運 ば な けれ ば な らず,時 間 が かか り す ぎ て時 と して命 を落 とす ことに もな りか ね なか っ た 。そ の 対策 と して,現 在 で は一本 の道 を切 り開 く ことに よって 車 が通 れ る よ うにな った こと,ま た病 弱 な 人で あ って も緊 急時 に対応 で きる ことが可 能 に な り,山 間部 に住 み 続 け られ る ことが でき る よ うに な った。 た った一 本 の道 が 開通す るだ けで,居 住 が 保 障 され る と いう こ とだ 。 雪 国で一 本 の道 の確保 と 救 急体 制 に よ って命 が守 られ る。 これ が雪 国 の山 間 部 の基 本 的 な 問題 つ ま り生存権 の保 障で あ る。 前述 した 山間部 と雪 との付 き合 い方 は,雪 が生死 を左右 す る状 況 が ある の に対 して,都 市 部 で は,積 雪 時 も雪 が な い時期 の 生活 をどれ ほ ど維 持 で きる か といった 「生活交 通」 確 保 が 中心で あ る。都 市 部 の 積 雪 時 の対策 と して,(1)自 動車 ・バ ス の渋滞 対策: 渋 滞や遅 れ を除雪 な どに よって如何 に少 な くす るか, (2)歩行 者 の安 全対 策:ス タ ッ ドレス タイ ヤ普 及 以降 のツル ツル路 面 に よる転 倒事 故 を防 ぐな どの対策, この他,(3)除 雪 の財 政負 担,(4)除 雪 の環 境対 策,な どが課 題 で あ る。 いず れ に して も雪 の無 い生 活 に ど こ まで近 づ けるべ きか議 論 の ある と ころで あ る。\",\"PeriodicalId\":199097,\"journal\":{\"name\":\"Journal of Snow Engineering of Japan\",\"volume\":\"1 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2003-07-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of Snow Engineering of Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4106/JSSE.19.228\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Snow Engineering of Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4106/JSSE.19.228","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0
Prospect of Universal Design for Snow Country
1.雪 国 の 問 題 数年 前 「日本福 祉 の ま ちづ く り学 会」 の医 師の 基 調 講演 で,東 北 の 山奥 の 山村 では冬 の 間,病 気 が ち な高齢 者 は 山か ら下 りて平 地 の町屋 で 暮 らす こ とが 一 般 的だ っ た。 も し山 間部 で急 病 人が 出た ときは, 人 の手 で 病人 を運 ば な けれ ば な らず,時 間 が かか り す ぎ て時 と して命 を落 とす ことに もな りか ね なか っ た 。そ の 対策 と して,現 在 で は一本 の道 を切 り開 く ことに よって 車 が通 れ る よ うにな った こと,ま た病 弱 な 人で あ って も緊 急時 に対応 で きる ことが可 能 に な り,山 間部 に住 み 続 け られ る ことが でき る よ うに な った。 た った一 本 の道 が 開通す るだ けで,居 住 が 保 障 され る と いう こ とだ 。 雪 国で一 本 の道 の確保 と 救 急体 制 に よ って命 が守 られ る。 これ が雪 国 の山 間 部 の基 本 的 な 問題 つ ま り生存権 の保 障で あ る。 前述 した 山間部 と雪 との付 き合 い方 は,雪 が生死 を左右 す る状 況 が ある の に対 して,都 市 部 で は,積 雪 時 も雪 が な い時期 の 生活 をどれ ほ ど維 持 で きる か といった 「生活交 通」 確 保 が 中心で あ る。都 市 部 の 積 雪 時 の対策 と して,(1)自 動車 ・バ ス の渋滞 対策: 渋 滞や遅 れ を除雪 な どに よって如何 に少 な くす るか, (2)歩行 者 の安 全対 策:ス タ ッ ドレス タイ ヤ普 及 以降 のツル ツル路 面 に よる転 倒事 故 を防 ぐな どの対策, この他,(3)除 雪 の財 政負 担,(4)除 雪 の環 境対 策,な どが課 題 で あ る。 いず れ に して も雪 の無 い生 活 に ど こ まで近 づ けるべ きか議 論 の ある と ころで あ る。