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The Way to Make Student Project Activity Successful
197 1.はじめに 徳島大学工学部創成学習開発センター(以下,セン ターと呼ぶ)は平成15年度の特色GP「『進取の気風』 を育む創造性教育の推進」が採択されたことを受けて, 学生の創造性教育の開発を目的に活動を開始した. 主な活動として,学生の自主創造活動を支援し,その 中に生まれる問題点から自主創造に関する問題点を発 掘し,学生と教員の合同作業で学習手法を開発してき た.センターの理念は,「自主」,「共創」,「創造」であ る.「自主」は一人ひとりが確かな意見や考え方を持ち, 自ら行動してその成果を他者に表現できる能力を持つ こと,「共創」は異なる分野の人々が集まり,互いに 影響しあい,それぞれの意見を遙かに超えるような大 きいものを作り上げること,そして,「創造」は自主, 共創の思想に基づいて新しいものや考え方を生み出す ことと捉えている.センターでは,学生が自主的なプ ロジェクト活動を通してこれらの理念を学び,社会の 中で独立できる能力を養成することを目的として,彼 らの活動を支援している. 創成学習開発センターのプロジェクト活動は開設当 初の平成15年度から始まった.毎年度10数チームが活 動しており,1チーム数名から10数名のメンバーで構 成される各プロジェクトは,基本的にチームごとに自 主的な活動を行っている.ものづくりに対して意欲的 な学生が集まり,学年,学科,学部を問わない形でチ ームを形成していることから,自主・共創の概念はチ ームメンバーの中でよく理解されている. また,平成 18年からチームリーダーが集まってリーダー会を形成 した.これにより,プロジェクトチーム間の連携もと られるようになって,活動は概ね活性化している. 年度初めに活動に加わる新メンバーの多くは新入生 であり,このようなチームによるプロジェクト活動を 行うのは初めての機会になる.新メンバーにとって, プロジェクト活動の意義や方法をあらかじめ知ること で,プロジェクトに加わって先輩たちと共創的な仕事 ができるようになるだろう.活動を始める前に,チー ムワークとしてのプロジェクトの手法を学ぶことが大 切であると考えた. センターでは平成19年度から主に新メンバーを対象 としてプロジェクトマネジメント研修会を企画し,プ ロジェクトの運営方法を学んでいる.研修会の内容は この研修会に参加した学生と共に考え実行して,修正 を加えながら現在の形を整えた.本報告では,平成23 年度に行った研修会を中心にその方法を紹介する.