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An Approach to the Characterization of Varietal Difference in Inflorescence Formation Due to Vernalization and Subsequent Photoperiod in Spring Seeding Turnip
カブの花房形成の品種間差異における低温処理期間と低温処理後の日長反応について, 花成強度を求めて検討した. 前報までに用いた‘耐病ひかり’を対照品種として, 現在のカブの春播き(晩抽性)経済品種8品種を用いて, 催芽種子に3℃で21~35日間低温処理を行った結果, 低温感応性が高い品種‘耐病ひかり’, ‘玉波’, ‘はくれい’, 低温感応性がやや低い品種‘健明’, ‘雪だるま’, 低温感応性が低い品種‘たかふじ’, ‘白鷹’, ‘福小町’, ‘CR白涼’の3つのタイプに分類することができると考えられた. 次に, 上記9品種のうち7品種を用いて, 催芽種子に3℃で14~35日間の低温処理後に8および24時間の日長処理を行った結果, いずれの品種でも, 8時間日長に比べて24時間日長で花房形成が促進された. さらに, 低温感応性が異なる3品種‘耐病ひかり’, ‘雪だるま’, ‘福小町’を用いて, 催芽種子に3℃で14~42日間の低温処理後に8, 12, 16および24時間の日長処理を行って低温と日長の花房形成に対する影響を検討した. ‘耐病ひかり’と同程度に花房形成するには, ‘雪だるま’では1週間, ‘福小町’では2週間以上‘耐病ひかり’よりも長く低温処理を要しており, 両品種の低温感応性は低いと考えられた. また, いずれの品種においても, 12時間日長に比べて, 8時間日長ではさらに長い低温処理で花房形成され, それに対して, 16時間日長で1週間あるいは1~2週間, 24時間日長で2週間それぞれ短い低温処理で花房形成されると考えられた. 以上のように, 春播き(晩抽性)とされる経済品種間においても低温感応性あるいは日長感応性の品種間差異は大きいと考えられた.