{"title":"一例在静脉造影下成功移除经升腰静脉置入下腔静脉的 ECMO 引流插管的病例(一例在静脉造影下成功移除经升腰静脉置入下腔静脉的 ECMO 引流插管的病例)。在静脉造影下成功移除经升腰静脉置入下腔静脉的 ECMO 引流套管)。","authors":"本田 博之, 栗田 秀一郎, 松井 亨, 大橋 さとみ, 平田 哲大, 堀井 陽祐, 西山 慶","doi":"10.1002/jja2.12859","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":" 体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation: ECMO)施行時に超音波検査で脱血カニューレ先端が下大静脈–右房接合部に存在することを確認したにもかかわらず上行腰静脈迷入が判明した症例を経験した。症例は70歳代の男性。呼吸不全に対してveno–venous ECMOを導入した。脱血カニューレを挿入する際に抵抗があったが,心窩部超音波検査でガイドワイヤが下大静脈内にあることを確認していたため手技を続行した。その後,ECMOの血液流量が減少したため画像検索を行ったところ,脱血カニューレが上行腰静脈を経由して下大静脈に到達していることが判明した。抜去に際して出血の懸念があった。緊急手術に対応できるように準備し,脱血カニューレ内腔にバルーン付きガイドカテーテルを挿入して閉塞させ,静脈造影しつつ抜去した。出血時は静脈塞栓術を行う予定であったが出血は生じなかった。本症例のような迷入経路がありうるため,心窩部超音波検査のみではカニューレの上行腰静脈迷入を除外できない。下腹部超音波検査やX線撮影で確認することも考えられるが,時間に余裕があれば血管造影室で透視下にECMOを導入すべきである。迷入したカニューレを抜去する際にはバルーン付きガイドカテーテルを用いた静脈造影が選択肢の一つとなりうる。","PeriodicalId":19346,"journal":{"name":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","volume":"34 19","pages":""},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2024-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"ECMO脱血カニューレが上行腰静脈経由で下大静脈に留置されたが静脈造影下の抜去に成功した1例(A case of successful removal of an ECMO drainage cannula placed into the inferior vena cava via the ascending lumbar vein under venography)\",\"authors\":\"本田 博之, 栗田 秀一郎, 松井 亨, 大橋 さとみ, 平田 哲大, 堀井 陽祐, 西山 慶\",\"doi\":\"10.1002/jja2.12859\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\" 体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation: ECMO)施行時に超音波検査で脱血カニューレ先端が下大静脈–右房接合部に存在することを確認したにもかかわらず上行腰静脈迷入が判明した症例を経験した。症例は70歳代の男性。呼吸不全に対してveno–venous ECMOを導入した。脱血カニューレを挿入する際に抵抗があったが,心窩部超音波検査でガイドワイヤが下大静脈内にあることを確認していたため手技を続行した。その後,ECMOの血液流量が減少したため画像検索を行ったところ,脱血カニューレが上行腰静脈を経由して下大静脈に到達していることが判明した。抜去に際して出血の懸念があった。緊急手術に対応できるように準備し,脱血カニューレ内腔にバルーン付きガイドカテーテルを挿入して閉塞させ,静脈造影しつつ抜去した。出血時は静脈塞栓術を行う予定であったが出血は生じなかった。本症例のような迷入経路がありうるため,心窩部超音波検査のみではカニューレの上行腰静脈迷入を除外できない。下腹部超音波検査やX線撮影で確認することも考えられるが,時間に余裕があれば血管造影室で透視下にECMOを導入すべきである。迷入したカニューレを抜去する際にはバルーン付きガイドカテーテルを用いた静脈造影が選択肢の一つとなりうる。\",\"PeriodicalId\":19346,\"journal\":{\"name\":\"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine\",\"volume\":\"34 19\",\"pages\":\"\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2024-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1002/jja2.12859\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi: Journal of Japanese Association for Acute Medicine","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1002/jja2.12859","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
ECMO脱血カニューレが上行腰静脈経由で下大静脈に留置されたが静脈造影下の抜去に成功した1例(A case of successful removal of an ECMO drainage cannula placed into the inferior vena cava via the ascending lumbar vein under venography)