一例咖啡因中毒导致脑缺血引起的偏瘫病例

南和 伸, 高端 恭輔, 鵜飼 勲, 重安 奈央子, 中川 雄公
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摘要

一名有抑郁症病史的 43 岁女性在服用了大剂量含咖啡因的非处方药后被紧急送往我院。到达医院后,观察到交感神经亢进性中毒症状,根据病史诊断为咖啡因中毒。由于咖啡因摄入量相当于 8 克的潜在致死剂量,除了气管插管和服用活性炭外,我们还决定对她进行紧急血液滤过。经过持续的血液透析滤过,窦性心动过速很快得到改善,患者于第 8 天拔管。拔管后,入院时未出现的右上肢和下肢瘫痪变得明显,头部核磁共振成像显示左侧苍白球和部分内后肢出现高信号弥散加权像和高信号FLAIR像;MRA显示主要血管无病变,怀疑大剂量咖啡因导致脑缺血。一周后,头部核磁共振复查发现,弥散加权和 FLAIR 图像上的信号变化减弱。随着时间的推移,右上肢和下肢瘫痪的情况有所改善。咖啡因对中枢神经系统有腺苷 A1 和 A2A 受体拮抗作用,并导致脑血管收缩,这表明大剂量咖啡因可能会引起脑缺血。苍白球是容易缺血的区域,因此被认为是本病例的影像学发现。咖啡因中毒可能会因脑血管收缩而导致脑缺血,从而引起中枢神经系统症状,如偏瘫等,需要谨慎。
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カフェイン中毒により脳虚血を来し,片麻痺症状を呈したと考えられた1例(A case of hemiplegia caused by cerebral ischemia due to caffeine intoxication)
既往にうつ病のある43歳の女性が,カフェイン含有の市販薬を大量内服し,当院に救急搬送された。来院時,交感神経亢進型のトキシドロームを認め,病歴からカフェイン中毒と診断した。カフェインの摂取量は致死量となりうる8g相当であったため,気管挿管のうえ活性炭投与に加えて緊急で血液濾過透析を行う方針とした。持続的血液濾過透析後,速やかに洞性頻脈は改善し,第8病日に抜管できた。抜管後に入院時に認めなかった右上下肢の不全麻痺が明らかとなったことから,頭部MRIを撮影したところ,左淡蒼球と一部内包後脚にかかる部位に拡散強調画像で高信号,FLAIR像で高信号の病変を認めた。MRAでは主血管の病変は認めず,高用量のカフェインによる脳虚血を疑い,保存的治療の方針とした。1週間後の頭部MRI再検では,拡散強調画像とFLAIR像での信号変化は軽減していた。経時的に右上下肢不全麻痺は改善を認めた。カフェインは中枢神経作用としてアデノシンA1,A2A受容体拮抗作用を示し,脳血管の収縮を来すことから,高用量の摂取により脳虚血を起こす可能性が考えられた。淡蒼球は虚血に脆弱な部位であり,本症例の画像所見として表れたと考えられた。カフェイン中毒では脳血管収縮から脳虚血を来し,片麻痺などの中枢神経症状を呈する可能性があり,注意が必要である。
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