木本乳酸菌发酵米酒的研制

Q4 Agricultural and Biological Sciences Seibutsu-kogaku Kaishi Pub Date : 2016-02-25 DOI:10.6013/jbrewsocjapan.109.705
Toshinari Takahashi, Y. Masuda, Kazutoshi Yoshida, M. Mizuno
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摘要

近年来,随着老龄化社会的发展,人们对生活习惯病的预防和美容意识的提高,健康食品市场不断扩大。作为健康食品的原材料,氨基酸和骨胶原等多种成分广为人知,但最近乳酸菌的关注度很高,在功能性食品市场上呈现出稳步增长的趋势。说起乳酸菌的功能性,首先想到的就是以优格尔特为代表的益生菌效果。所谓益生菌是指“改善肠内菌群平衡”其定义为“对宿主有益的活菌添加物”,但最近不拘泥于“活菌”的想法,而将范围扩大为“对维持宿主健康有益的微生物”。义的益生菌被使用的情况也变多了。另一方面,光冈知足先生说:“直接或通过肠内流菌,进行免疫赋活、降低胆固醇、降血压、整肠、抗肿瘤、抗血栓和造血作用等生物调节、生物防御、疾病预防和恢复、衰老控制等。中起作用的食品成分”的生物遗传学的思考方法。乳酸菌体和乳酸菌生产物质是biogenics的代表,这一学说与益生菌的明显不同之处在于,作为biogenics的乳酸菌不一定非得是活菌。即使是死亡菌体,只要具有生物调节功能,就不需要活摄取乳酸菌,换句话说,杀灭用乳酸菌发酵的食品也有效果,由于流通方面的壁垒降低,预计将有利于利用乳酸菌的发酵剂食品的多样化。虽然利用乳酸菌的食品备受瞩目,但自古以来日本人就与乳酸菌有着很深的渊源,日本酒、在味增、酱油、咸菜等传统发酵食品的制造中,乳酸菌发挥了重要作用。日本酒和乳酸菌的联系和说来,乳酸菌生产的乳酸等酸性环境下负责酒精发酵的酵母,纯粹培养工程“生酛”。生酛,蒸米,美国曲子,月儿桶结构挤水,第二天量すり溃す工作特殊贡献奖棒(山)批发工作。该工程是生酛独特的工程中,山废酛,这座山批发工作,废除了酛的事情。卸山作业结束后,将半切桶的量集中到一个储罐中,在3 ~4天内保持6~7°C的低温,以抑制野生酵母等污染微生物的活动。这段时间就是打濑。打濑期间,硝酸还原菌首先生长,将硝酸还原生成亚硝酸。另一方面,低温增殖的乳酸菌也开始活动,首先是球菌Leuconostoc mesenteroides开始生长,然后是视杆菌Lactobacillus sakei更优占卜菌增殖发生的演替,但知道2015年度生物工学技术奖生酛乳酸菌バイオジェニックス效果受到了美国乳酸发酵饮料的开发
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Development of fermented rice drink using lactic acid bacteria isolated from kimoto
近年,高齢化社会の進展,生活習慣病の予防や美容に 対する意識の高まりを背景に健康食品市場は拡大を続け ている.健康食品の素材としてはアミノ酸やコラーゲン などさまざまな成分が知られているが,最近,乳酸菌の 注目度が高く,機能性食品市場で順調な伸びを示してい る.乳酸菌の機能性といえば,真っ先に思いつくのがヨー グルトに代表されるプロバイオティクス効果である.プ ロバイオティクスとは,「腸内フローラバランスを改善 することにより宿主に有益に働く生菌添加物」と定義さ れている が,最近では生菌という考え方にとらわれな い「宿主の健康維持に有益に働く微生物」という広い定 義のプロバイオティクスが用いられることも多くなって きた .他方,光岡知足先生は「直接あるいは腸内フロー ラを介して,免疫賦活,コレステロール低下作用,血圧 降下作用,整腸作用,抗腫瘍効果,抗血栓・造血作用な どの生体調節,生体防御,疾病予防・回復,老化制御等 に働く食品成分」というバイオジェニックスという考え 方を提唱している .乳酸菌体や乳酸菌生産物質はこの バイオジェニックスの代表格である.この学説がプロバ イオティクスと明らかに異なる点は,バイオジェニック スとしての乳酸菌は必ずしも生菌である必要がないとい う点である.死滅菌体においても生体調節機能があれば, 乳酸菌を生きたまま摂取する必要がない,言い換えれば, 乳酸菌で発酵させた食品を殺菌しても効果が期待でき, 流通面での障壁が低くなることから,乳酸菌を用いた発 酵食品の多様化につながると考えられる. このように乳酸菌を利用した食品が注目を集めている が,昔から日本人と乳酸菌のつながりは深く,日本酒, 味噌,醤油,漬物など伝統的な発酵食品の製造において, 乳酸菌は重要な役割を果たしてきた.日本酒と乳酸菌の つながりといえば,乳酸菌が生産する乳酸酸性環境下で アルコール発酵を担う酵母を純粋培養する工程「生酛」 があげられる.生酛では,蒸米,米麹,水を半切桶に仕 込んだ翌日,物量を櫂棒ですり潰す作業(山卸作業)を 行う.この工程は生酛独特の工程であり,山廃酛とは, この山卸し作業を廃止した酛のことである.山卸し作業 が終了すると,半切桶の物量を一つのタンクに集め,3 ~4日間,6~7°Cの低温に保つことにより野生酵母な どの汚染微生物の活動を抑える.この期間が打瀬である. 打瀬期間にはまず硝酸還元菌が生育し,硝酸を還元して 亜硝酸を生成する.一方,低温増殖性の乳酸菌も活動を 開始する.まず,球菌であるLeuconostoc mesenteroides が生育を始め,その後,桿菌であるLactobacillus sakei が増殖することにより優占菌の遷移が起こることが知ら 2015年度 生物工学技術賞 受賞 生酛乳酸菌のバイオジェニックス効果に着目した 米乳酸発酵飲料の開発
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Seibutsu-kogaku Kaishi
Seibutsu-kogaku Kaishi Immunology and Microbiology-Applied Microbiology and Biotechnology
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期刊最新文献
Search for useful microbial enzymes and applied research for bioprocess development Development of fermented rice drink using lactic acid bacteria isolated from kimoto 大麦焼酎粕由来発酵大麦エキス(FBE)からのナイシン生産(生物工学論文賞) Arthrobacter sp.NHB-10株が生産するβ-1, 3-グルカナーゼの精製と性質 Analysis of components in sake moromi mash by NIR using a ceramic cell
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