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免疫後のモルモット末梢リンパ組織におけるT-cell, B-cellの変動について
モルモット右後肢足蹠にFreundの完全アジュバントとともに抗原 (para-aminobenzen sulfonyl-guinea pig serum abumin)を注入し, 経時的に左右そけいリンパ節, 左右腋窩リンパ節, 腸間膜リンパ節, バイエル板, 脾臓のT-cellをウサギ赤血球rosetteforming cell (RRBC-RFC) を指標としB-cellをEAC-rosette forming cell (EAC-RFC) を指標として測定した結果, つぎの知見が得られた。1) 免疫局所のリンパ節におけるT-cellの割合は免疫後早くも1日目でピークに達するが, B-cellはやや遅れて3日目にピークに達する。2) 局所リンパ節での1日目のT-cellの割合の増加は, リンパ節内に存在したT-cellの増殖によるものは少なく, おもに胸腺からの移動によるものであることが胸腺摘出実験から推定される。3) 抗原刺激後局所リンパ節内で増殖するB-cellの少なくとも一部は他のリンパ組織から局所リンパ節へ移動したものである可能性が示唆された。4) 局所リンパ節へこのようにT-cellを集積せしめる主たる細胞は放射線抵抗性細胞と思われる。