{"title":"基于寡头垄断程度评价的问答式问卷数据分析","authors":"H. Toyoda, Kentaro Nakamura, K. Ohashi, Takashi Akiyama","doi":"10.5926/JJEP.67.304","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"本研究では,大学における授業評価アンケートについて,学生が授業において最重要視する知見は何 かを明らかにする方法として,一問一答形式を用いた自由記述による意見収集に着目した。 ここでの一問一答形式とは,全員がそれぞれ最初に 1つ挙げる評価,印象に焦点を当て,これを知見 と呼び,自由記述型授業評価データにおいて得られる主要な知見を得る方式を指している。この際にお ける知見の得られ方の寡占的(支配的)な程度を,ジップ分布の母数によって表現した。また,ジップ分 布から算出される累積確率を用いて,観測された印象の飽和度について,特定の飽和度を達成するため に必要な異なる要素(評価,印象)の数と併せて結果を示した。分析には,教授者が想定しないような意 見の回答に対応するため,要素数を無限とする場合と,あらかじめ決まった要素から回答するそれぞれ の場合に対応したジップ分布を用いた計算結果を示した。実際の講義の評価データの分析を通じ,本方 法によって,自由記述による授業評価で得られる知見に対し,少ない特定の知見が全体の中で支配的で あるのか,それとも印象,評価が定まらず,多様な知見が散見されているのかについて,客観的な指標 に基づく考察が可能となることが示された。 キーワード:自由記述,授業評価,寡占度,飽和度,ジップ分布","PeriodicalId":39981,"journal":{"name":"Japanese Journal of Educational Psychology","volume":"12 1","pages":"304-316"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2019-12-30","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Analysis of Data From a Question and Answers Format Questionnaire in Terms of Degree of Oligopolistic Evaluation:\",\"authors\":\"H. Toyoda, Kentaro Nakamura, K. Ohashi, Takashi Akiyama\",\"doi\":\"10.5926/JJEP.67.304\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"本研究では,大学における授業評価アンケートについて,学生が授業において最重要視する知見は何 かを明らかにする方法として,一問一答形式を用いた自由記述による意見収集に着目した。 ここでの一問一答形式とは,全員がそれぞれ最初に 1つ挙げる評価,印象に焦点を当て,これを知見 と呼び,自由記述型授業評価データにおいて得られる主要な知見を得る方式を指している。この際にお ける知見の得られ方の寡占的(支配的)な程度を,ジップ分布の母数によって表現した。また,ジップ分 布から算出される累積確率を用いて,観測された印象の飽和度について,特定の飽和度を達成するため に必要な異なる要素(評価,印象)の数と併せて結果を示した。分析には,教授者が想定しないような意 見の回答に対応するため,要素数を無限とする場合と,あらかじめ決まった要素から回答するそれぞれ の場合に対応したジップ分布を用いた計算結果を示した。実際の講義の評価データの分析を通じ,本方 法によって,自由記述による授業評価で得られる知見に対し,少ない特定の知見が全体の中で支配的で あるのか,それとも印象,評価が定まらず,多様な知見が散見されているのかについて,客観的な指標 に基づく考察が可能となることが示された。 キーワード:自由記述,授業評価,寡占度,飽和度,ジップ分布\",\"PeriodicalId\":39981,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Educational Psychology\",\"volume\":\"12 1\",\"pages\":\"304-316\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2019-12-30\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Educational Psychology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5926/JJEP.67.304\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Social Sciences\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Educational Psychology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5926/JJEP.67.304","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Social Sciences","Score":null,"Total":0}
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Analysis of Data From a Question and Answers Format Questionnaire in Terms of Degree of Oligopolistic Evaluation:
本研究では,大学における授業評価アンケートについて,学生が授業において最重要視する知見は何 かを明らかにする方法として,一問一答形式を用いた自由記述による意見収集に着目した。 ここでの一問一答形式とは,全員がそれぞれ最初に 1つ挙げる評価,印象に焦点を当て,これを知見 と呼び,自由記述型授業評価データにおいて得られる主要な知見を得る方式を指している。この際にお ける知見の得られ方の寡占的(支配的)な程度を,ジップ分布の母数によって表現した。また,ジップ分 布から算出される累積確率を用いて,観測された印象の飽和度について,特定の飽和度を達成するため に必要な異なる要素(評価,印象)の数と併せて結果を示した。分析には,教授者が想定しないような意 見の回答に対応するため,要素数を無限とする場合と,あらかじめ決まった要素から回答するそれぞれ の場合に対応したジップ分布を用いた計算結果を示した。実際の講義の評価データの分析を通じ,本方 法によって,自由記述による授業評価で得られる知見に対し,少ない特定の知見が全体の中で支配的で あるのか,それとも印象,評価が定まらず,多様な知見が散見されているのかについて,客観的な指標 に基づく考察が可能となることが示された。 キーワード:自由記述,授業評価,寡占度,飽和度,ジップ分布