{"title":"角质层细胞间脂质组装的结构与相变","authors":"I. Hatta, Kana Nakanishi, N. Ohta","doi":"10.11311/JSCTA1974.34.159","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"皮膚は階層構造をしており,大きく分けるとよく知られ ているように薄い表皮と厚い真皮から成っており,その下 には皮下組織がある。表皮はおもにケラチノサイトと呼ば れる細胞によって形成されている。表皮の一番深いところ にある基底細胞が細胞分裂し,有棘角層,顆粒細胞と分化 し,扁平化した形になり,最終的には角層になる。角層の 厚さは場所によるがおおよそ20 μm程度である。足のかか とでは相当厚い。海水浴に行ったとき日焼けして皮膚の皮 がむけることがあるが,あれが角層である。角層は角層細 胞と細胞間脂質から成っている。Fig.1に示すように平坦 化した角層細胞はラメラ構造をもつ細胞間脂質の中に埋め 込まれている。角層のこの構造はレンガモルタル・モデル といわれており,角層がレンガである角層細胞とその周り を取り囲むモルタルである細胞間脂質から成っているとい うものである。 表皮中では基底細胞で細胞分裂し,分裂した細胞がケラ チノサイトとして上で述べたように分化して表面に押し上 げられる。基底細胞の母細胞が細胞分裂し,娘細胞になり,","PeriodicalId":19096,"journal":{"name":"Netsu Sokutei","volume":"172 1","pages":"159-166"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2007-08-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"2","resultStr":"{\"title\":\"Structure and Phase Transitions of Intercellular Lipid Assembly in Stratum Corneum\",\"authors\":\"I. Hatta, Kana Nakanishi, N. Ohta\",\"doi\":\"10.11311/JSCTA1974.34.159\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"皮膚は階層構造をしており,大きく分けるとよく知られ ているように薄い表皮と厚い真皮から成っており,その下 には皮下組織がある。表皮はおもにケラチノサイトと呼ば れる細胞によって形成されている。表皮の一番深いところ にある基底細胞が細胞分裂し,有棘角層,顆粒細胞と分化 し,扁平化した形になり,最終的には角層になる。角層の 厚さは場所によるがおおよそ20 μm程度である。足のかか とでは相当厚い。海水浴に行ったとき日焼けして皮膚の皮 がむけることがあるが,あれが角層である。角層は角層細 胞と細胞間脂質から成っている。Fig.1に示すように平坦 化した角層細胞はラメラ構造をもつ細胞間脂質の中に埋め 込まれている。角層のこの構造はレンガモルタル・モデル といわれており,角層がレンガである角層細胞とその周り を取り囲むモルタルである細胞間脂質から成っているとい うものである。 表皮中では基底細胞で細胞分裂し,分裂した細胞がケラ チノサイトとして上で述べたように分化して表面に押し上 げられる。基底細胞の母細胞が細胞分裂し,娘細胞になり,\",\"PeriodicalId\":19096,\"journal\":{\"name\":\"Netsu Sokutei\",\"volume\":\"172 1\",\"pages\":\"159-166\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2007-08-31\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"2\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Netsu Sokutei\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.11311/JSCTA1974.34.159\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Netsu Sokutei","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.11311/JSCTA1974.34.159","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 2
Structure and Phase Transitions of Intercellular Lipid Assembly in Stratum Corneum
皮膚は階層構造をしており,大きく分けるとよく知られ ているように薄い表皮と厚い真皮から成っており,その下 には皮下組織がある。表皮はおもにケラチノサイトと呼ば れる細胞によって形成されている。表皮の一番深いところ にある基底細胞が細胞分裂し,有棘角層,顆粒細胞と分化 し,扁平化した形になり,最終的には角層になる。角層の 厚さは場所によるがおおよそ20 μm程度である。足のかか とでは相当厚い。海水浴に行ったとき日焼けして皮膚の皮 がむけることがあるが,あれが角層である。角層は角層細 胞と細胞間脂質から成っている。Fig.1に示すように平坦 化した角層細胞はラメラ構造をもつ細胞間脂質の中に埋め 込まれている。角層のこの構造はレンガモルタル・モデル といわれており,角層がレンガである角層細胞とその周り を取り囲むモルタルである細胞間脂質から成っているとい うものである。 表皮中では基底細胞で細胞分裂し,分裂した細胞がケラ チノサイトとして上で述べたように分化して表面に押し上 げられる。基底細胞の母細胞が細胞分裂し,娘細胞になり,