{"title":"探讨与小学教师工作援助请求相关的因素:—受援导向性,对问题的内在归属,着眼于协作氛围—","authors":"Makiko Sakai, Yuki Kubota","doi":"10.5926/JJEP.67.236","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"近年の学校現場では,いじめや不登校,学業不振や 学級崩壊など様々な課題が山積しており,教師は対応 に苦闘している。文部科学省(2016)によれば,2015 年 度の病気休職者 7,954 人のうちの 62.9%にあたる 5,009 人が精神疾患による休職者であることからも, 現場の教師の疲弊した現状がうかがえる。こうした問 題への取り組みの一つとして,文部科学省(2015)は, 学校現場にスクールカウンセラーやスクールソーシャ ルワーカー等の専門職を配置し,教師と共に問題解決 に取り組む「チームとしての学校」を提案している。 そこでは,個々の教師が問題を抱え込むのではなく, 専門職や組織内の教師同士がチームとして対応するこ とが推奨されている。これに関連して田村・石隈 (2008)は,職場における相互援助は,問題に直面した 教師が,同僚や管理職に自ら援助要請を行うことから 始まると指摘している。この指摘から,チームが適切 に機能するためには,必要に応じて教師が職場で援助 要請を行うことが重要といえる。そこで本研究は,教 師の職場における援助要請を促進・抑制する要因につ いて検討する。","PeriodicalId":39981,"journal":{"name":"Japanese Journal of Educational Psychology","volume":"108 1","pages":"236-251"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2019-12-30","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":"{\"title\":\"小学校教師の職場における援助要請に関連する要因の検討:―被援助志向性,問題に対する内的な帰属,協働的風土に着目して―\",\"authors\":\"Makiko Sakai, Yuki Kubota\",\"doi\":\"10.5926/JJEP.67.236\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"近年の学校現場では,いじめや不登校,学業不振や 学級崩壊など様々な課題が山積しており,教師は対応 に苦闘している。文部科学省(2016)によれば,2015 年 度の病気休職者 7,954 人のうちの 62.9%にあたる 5,009 人が精神疾患による休職者であることからも, 現場の教師の疲弊した現状がうかがえる。こうした問 題への取り組みの一つとして,文部科学省(2015)は, 学校現場にスクールカウンセラーやスクールソーシャ ルワーカー等の専門職を配置し,教師と共に問題解決 に取り組む「チームとしての学校」を提案している。 そこでは,個々の教師が問題を抱え込むのではなく, 専門職や組織内の教師同士がチームとして対応するこ とが推奨されている。これに関連して田村・石隈 (2008)は,職場における相互援助は,問題に直面した 教師が,同僚や管理職に自ら援助要請を行うことから 始まると指摘している。この指摘から,チームが適切 に機能するためには,必要に応じて教師が職場で援助 要請を行うことが重要といえる。そこで本研究は,教 師の職場における援助要請を促進・抑制する要因につ いて検討する。\",\"PeriodicalId\":39981,\"journal\":{\"name\":\"Japanese Journal of Educational Psychology\",\"volume\":\"108 1\",\"pages\":\"236-251\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2019-12-30\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"1\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Japanese Journal of Educational Psychology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5926/JJEP.67.236\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"Q4\",\"JCRName\":\"Social Sciences\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Educational Psychology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5926/JJEP.67.236","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Social Sciences","Score":null,"Total":0}
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小学校教師の職場における援助要請に関連する要因の検討:―被援助志向性,問題に対する内的な帰属,協働的風土に着目して―
近年の学校現場では,いじめや不登校,学業不振や 学級崩壊など様々な課題が山積しており,教師は対応 に苦闘している。文部科学省(2016)によれば,2015 年 度の病気休職者 7,954 人のうちの 62.9%にあたる 5,009 人が精神疾患による休職者であることからも, 現場の教師の疲弊した現状がうかがえる。こうした問 題への取り組みの一つとして,文部科学省(2015)は, 学校現場にスクールカウンセラーやスクールソーシャ ルワーカー等の専門職を配置し,教師と共に問題解決 に取り組む「チームとしての学校」を提案している。 そこでは,個々の教師が問題を抱え込むのではなく, 専門職や組織内の教師同士がチームとして対応するこ とが推奨されている。これに関連して田村・石隈 (2008)は,職場における相互援助は,問題に直面した 教師が,同僚や管理職に自ら援助要請を行うことから 始まると指摘している。この指摘から,チームが適切 に機能するためには,必要に応じて教師が職場で援助 要請を行うことが重要といえる。そこで本研究は,教 師の職場における援助要請を促進・抑制する要因につ いて検討する。