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ラマン分光法によるCaO-Al2O3-B2O3系ガラスの研究
CaO-Al2O3-B2O3系ガラスの低ホウ素含有領域における構造をラマンスペクトル法を用い調べた. この領域に存在する特徴的な構造群はアルミネート網目, オルソボーレート群, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造である. ラマンスペクトルではアルミネート網目によるピークは540cm-1と770cm-1に, オルソボーレート群によるピークは930cm-1に, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶に特徴的な構造群のピークは980cm-1に観測される. B2O3を5mol%又は10mol%含むガラスでは, アルミネート網目とオルソボーレート群が主要な構造群であり, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造も多少共存する. B2O3を20mol%含むガラスでは, アルミネート網目, オルソボーレート群, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造が主体を占め, B2O325mol%含むガラスでは, オルソボーレート群と2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似構造が主体をなす. すなわち, ホウ素含有量が増加するにつれて, アルミネート網目は減少し, 2CaO・Al2O3・B2O3結晶類似の構造が増加する. またAl2O3をCaOで置換するとオルソボーレート群の量は増加する.