{"title":"2-甲氧乙酸和芳香族化合物在三氟甲烷磺酸存在的情况下的反应——二烷基甲烷和蒽衍生物生成反应的行为和途径","authors":"朝美 亀田, 裕樹 西森, 聡宏 小村, 政行 小池, 哲男 日野, 崇志 上橋, 勝也 前山, 宣行 米澤","doi":"10.1246/NIKKASHI.2002.211","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"α-メトキシカルボン酸1は五酸化ニリン-メタンスルホン酸混合物等の酸性媒体の存在下芳香族化合物2と反応して特異的に脱一酸化炭素-α,α-二重アリール化を起こすが,2-メトキシ酢酸(1d)はほかのα-メトキシカルボン酸(1)とは異なった反応挙動を示す.2-メトキシ酢酸(1d)の酸性媒体存在下での芳香族化合物2との反応の検討の過程において,トリフルオロメタンスルホン酸を酸性媒体として用いるとFriedel-Crafts型アシル化生成物,ジアリールメタン4に加えてアントラセン誘導体10が得られることがわかった.この反応について想定しうる経路に対応するモデル化合物の反応の生成物から想定した経路の妥当性を評価した.その結果,芳香族化合物としてベンゼン(2f)を用いた場合以外は,2-メトキシ酢酸(1d)のTfOH媒介反応では,α-ヒドロキシアセトフェノン同族体7および11,1,1-ジアリールエタンジオール誘導体14,および1,2,2-トリアリールエタノール誘導体17を順次経てアントラセン誘導体10が生成することがわかった.","PeriodicalId":19311,"journal":{"name":"Nippon Kagaku Kaishi","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2002-02-10","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":"{\"title\":\"トリフルオロメタンスルホン酸存在下での2-メトキシ酢酸と芳香族化合物との反応 —ジアリールメタンおよびアントラセン誘導体生成反応の挙動と経路の解明—\",\"authors\":\"朝美 亀田, 裕樹 西森, 聡宏 小村, 政行 小池, 哲男 日野, 崇志 上橋, 勝也 前山, 宣行 米澤\",\"doi\":\"10.1246/NIKKASHI.2002.211\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"α-メトキシカルボン酸1は五酸化ニリン-メタンスルホン酸混合物等の酸性媒体の存在下芳香族化合物2と反応して特異的に脱一酸化炭素-α,α-二重アリール化を起こすが,2-メトキシ酢酸(1d)はほかのα-メトキシカルボン酸(1)とは異なった反応挙動を示す.2-メトキシ酢酸(1d)の酸性媒体存在下での芳香族化合物2との反応の検討の過程において,トリフルオロメタンスルホン酸を酸性媒体として用いるとFriedel-Crafts型アシル化生成物,ジアリールメタン4に加えてアントラセン誘導体10が得られることがわかった.この反応について想定しうる経路に対応するモデル化合物の反応の生成物から想定した経路の妥当性を評価した.その結果,芳香族化合物としてベンゼン(2f)を用いた場合以外は,2-メトキシ酢酸(1d)のTfOH媒介反応では,α-ヒドロキシアセトフェノン同族体7および11,1,1-ジアリールエタンジオール誘導体14,および1,2,2-トリアリールエタノール誘導体17を順次経てアントラセン誘導体10が生成することがわかった.\",\"PeriodicalId\":19311,\"journal\":{\"name\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"volume\":null,\"pages\":null},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2002-02-10\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"3\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nippon Kagaku Kaishi\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2002.211\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Kagaku Kaishi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI.2002.211","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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