{"title":"子囊菌中皮菌的分类大纲","authors":"S. Udagawa","doi":"10.3314/JJMM.38.1","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"不整子嚢菌類ホネタケ目はAspergillus,Penicilliumのテレオモルフであるユーロチウム目と多くの点で対比される菌群である.本目には多数の皮膚糸状菌が含まれ,長らく医学的に関心が寄せられてきた.ホネタケ目には次の4科がある.アルスロデルマ科は子嚢果壁の特徴,子嚢胞子の形態,Chrysosporium, Microsporum, Trichophytonに属するアレウロ型分生子の形成などに基づく均質な菌群である.ギムノアスクス科は明色,菌糸のゆるい網目構造からなる子嚢果を形成し,円盤形,やや不規則な壁の子嚢胞子を内生する.ケラチン分解性とセルロース分解性の菌があり,分節分生子を形成する種がある.ミクソトリクム科は暗色の子嚢果で,しばしば樹枝状の付属物を形成する.子嚢果壁は厚壁の菌糸が網目状になり,子嚢胞子は紡錘形,通常縦に筋がある.Malbranchea,Oidiodendron属の分節型分生子がみられ,セルロース分解性を示す.ホネタケ科の属は非常に多様性であり,とくに子嚢果壁に変化がみられる.Aphanoascus,Arachnomycesは膜質の閉子嚢殻を形成する.Amauroascus,Nannizziopsisは単純な菌糸の網目構造である.一方,Onygenaの子嚢果は柄があって,その先端部で菌糸が広がり球形の頭部になる高度に特殊化された形態となる.本科は通常凹点のある子嚢胞子とケラチン分解性を特徴としている.","PeriodicalId":19301,"journal":{"name":"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi","volume":"2 1","pages":"1-4"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1997-02-28","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":"{\"title\":\"Taxonomical Outline of Dermatophytes in the Ascomycetes\",\"authors\":\"S. Udagawa\",\"doi\":\"10.3314/JJMM.38.1\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"不整子嚢菌類ホネタケ目はAspergillus,Penicilliumのテレオモルフであるユーロチウム目と多くの点で対比される菌群である.本目には多数の皮膚糸状菌が含まれ,長らく医学的に関心が寄せられてきた.ホネタケ目には次の4科がある.アルスロデルマ科は子嚢果壁の特徴,子嚢胞子の形態,Chrysosporium, Microsporum, Trichophytonに属するアレウロ型分生子の形成などに基づく均質な菌群である.ギムノアスクス科は明色,菌糸のゆるい網目構造からなる子嚢果を形成し,円盤形,やや不規則な壁の子嚢胞子を内生する.ケラチン分解性とセルロース分解性の菌があり,分節分生子を形成する種がある.ミクソトリクム科は暗色の子嚢果で,しばしば樹枝状の付属物を形成する.子嚢果壁は厚壁の菌糸が網目状になり,子嚢胞子は紡錘形,通常縦に筋がある.Malbranchea,Oidiodendron属の分節型分生子がみられ,セルロース分解性を示す.ホネタケ科の属は非常に多様性であり,とくに子嚢果壁に変化がみられる.Aphanoascus,Arachnomycesは膜質の閉子嚢殻を形成する.Amauroascus,Nannizziopsisは単純な菌糸の網目構造である.一方,Onygenaの子嚢果は柄があって,その先端部で菌糸が広がり球形の頭部になる高度に特殊化された形態となる.本科は通常凹点のある子嚢胞子とケラチン分解性を特徴としている.\",\"PeriodicalId\":19301,\"journal\":{\"name\":\"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi\",\"volume\":\"2 1\",\"pages\":\"1-4\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1997-02-28\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"3\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.3314/JJMM.38.1\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3314/JJMM.38.1","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 3
Taxonomical Outline of Dermatophytes in the Ascomycetes
不整子嚢菌類ホネタケ目はAspergillus,Penicilliumのテレオモルフであるユーロチウム目と多くの点で対比される菌群である.本目には多数の皮膚糸状菌が含まれ,長らく医学的に関心が寄せられてきた.ホネタケ目には次の4科がある.アルスロデルマ科は子嚢果壁の特徴,子嚢胞子の形態,Chrysosporium, Microsporum, Trichophytonに属するアレウロ型分生子の形成などに基づく均質な菌群である.ギムノアスクス科は明色,菌糸のゆるい網目構造からなる子嚢果を形成し,円盤形,やや不規則な壁の子嚢胞子を内生する.ケラチン分解性とセルロース分解性の菌があり,分節分生子を形成する種がある.ミクソトリクム科は暗色の子嚢果で,しばしば樹枝状の付属物を形成する.子嚢果壁は厚壁の菌糸が網目状になり,子嚢胞子は紡錘形,通常縦に筋がある.Malbranchea,Oidiodendron属の分節型分生子がみられ,セルロース分解性を示す.ホネタケ科の属は非常に多様性であり,とくに子嚢果壁に変化がみられる.Aphanoascus,Arachnomycesは膜質の閉子嚢殻を形成する.Amauroascus,Nannizziopsisは単純な菌糸の網目構造である.一方,Onygenaの子嚢果は柄があって,その先端部で菌糸が広がり球形の頭部になる高度に特殊化された形態となる.本科は通常凹点のある子嚢胞子とケラチン分解性を特徴としている.