{"title":"Application of Fuel Cells to Marine Power Generation Systems","authors":"S. Sasaki","doi":"10.5988/jime.45.173","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"今日,地球温暖化の問題や石油の安定供給に対する 懸念(エネルギーセキュリティー問題)から,風力や 太陽光などの新エネルギーや石油に替わる新燃料を用 いた技術の開発が盛んに行われている.各国政府も積 極的な姿勢を示しており,例えばアイルランド政府は, 「2050年までに全ての化石燃料を,水の電気分解で得 る水素に切り替え,国内で発生する温室効果ガスをゼ ロにする」旨を宣言している. 新燃料を用いた技術の一つに燃料電池がある.燃料 電池の発電原理はきわめて単純であり,水の電気分解 の逆と考えれば良い.すなわち,水素と酸素の化学反 応で得られる水と電気のうち,電気のエネルギーを利 用するのが燃料電池である.これまでは主にコスト上 の問題から実用化が停滞ぎみであったが,水素インフ ラが普及しているドイツでは既に燃料電池によるバス が走行しており,また,日本国内でも 2009年になって 都市ガスを燃料とする家庭用の燃料電池が市販される ようになった.船舶用としては,小型のパッケージ形 燃料電池システムが開発され,現在実証試験が行われ ている段階である. 燃料電池が本格的に船舶に導入されるのは 10 年以 上先と考えられるが,オプションとして,あるいは試 験的に小型のパッケージ形燃料電池システムが船舶に 搭載される状況は十分考えられる.このような状況へ の対応を含め,本会は現在燃料電池に関する取り扱い を検討中である.本稿では,発電システムとして船舶 に搭載される可能性がある燃料電池について,その概 略と燃料電池システムの取り扱いの方針について説明 する.","PeriodicalId":448463,"journal":{"name":"ClassNK technical bulletin","volume":"30 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2011-12-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"ClassNK technical bulletin","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5988/jime.45.173","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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