製品ブランド,企業ブランド,地域ブランドの相互作用とダイナミズム

Kimihiko Kondo
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Abstract

この論文は,北海道を代表する土産菓子メーカーである石屋製菓株式会社のケース研究である。同社の製品ブランド「白い恋人」は土産菓子ランキングで首位にあげられるほどの知名度を有し,そのブランド名を冠した「白い恋人パーク」をはじめ,種々のコラボ商品も展開されている。「面白い恋人」をめぐる吉本興業等との商標権侵害やコロナ禍での観光客の激減に伴う売上高の低下といった逆境を乗り越えて,2022年には中東ドバイへの進出を果たした。一方,石屋製菓は東京GINZA SIXへの出店に際して,白い恋人を扱わず,「ISHIYA」という企業ブランドを前面に掲げた。そして,白い恋人にせよ,ISHIYAにせよ,いずれも「北海道」という圧倒的な地域ブランドを背景にしている。本研究は,製品ブランドの白い恋人を中心に同社の歴史を記述し,その過程においてISHIYAという企業ブランド,そして北海道という地域ブランドがどのように相互作用しているのかをブランドの構成要素,ブランド・エクイティ,および経験価値のフレームワークの観点から多面的に検討し,ブランド研究への新たな理論的示唆を提示する。
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产品品牌、企业品牌、地区品牌的相互作用和动力机制
这篇论文是对北海道具有代表性的特产点心制造商——石屋制果株式会社的案例研究。该公司的产品品牌“白色恋人”在特产点心排行榜上名列前茅,知名度很高,以其品牌命名的“白色恋人公园”为首,还推出了各种合作商品。克服了围绕“有趣的恋人”与吉本兴业等侵害商标权,以及因科罗纳之祸导致游客锐减导致销售额下降等逆境,于2022年进军中东迪拜。另一方面,石屋制果在东京GINZA SIX开设分店时,没有推出白色恋人,而是主打“ISHIYA”这一企业品牌。而且,无论是白色恋人还是ISHIYA,都以“北海道”这一压倒性的地域品牌为背景。本研究以产品品牌“白色恋人”为中心,记述了该公司的历史,在此过程中,ISHIYA这一企业品牌以及北海道这一地区品牌如何相互作用。从品牌价值和经验价值框架的角度进行了多方面的探讨,对品牌研究提出了新的理论启示。
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