企業の共創の進化

Ryohei Yonemitsu, Hidehiko Nishikawa
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Abstract

近年,顧客との共創を製品開発に活用する企業が増えている。しかし,製品化やプロジェクト運営の手間などから,一過性の取り組みに終わってしまうケースも多い。こうした中で,共創をブランドの提供価値の中心に掲げ,事業としても成長を続けているのがサッポロビール初のクラフトビールブランド「HOPPIN’ GARAGE」である。本ケースは,事業として共創に取り組んでいるだけでなく,顧客との共創に挑戦しながらも一度は自社コミュニティを終了し,再度新たに立ち上げるなど,試行錯誤の上に共創を続けてきた先進的なケースでもある。本稿では,どのような課題があり,ビジネスモデルを変更させてきたか,そのHOPPIN’ GARAGEの変遷を,1)自社顧客との共創,2)外部コミュニティとの共創,3)外部イノベーターとの共創,4)外部企業との共創,といった共創形態の変化に合わせて確認する。そこには,事業の状況や課題に合わせて,顧客との共創だけにとらわれず柔軟に共創相手を変えてく,HOPPIN’ GARAGEの巧みなマネジメントが見られる。その成長要因として,1)内部マネジメントの重要性,2)共創手法の最適化,3)共創体制の最適化という3点を提示する。
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企业共创的进化
近年来,越来越多的企业将与客户的共创应用于产品开发。但是,由于投产和项目运营的麻烦等原因,很多都是一次性的努力。在这种情况下,札幌啤酒的第一个精酿啤酒品牌“HOPPIN’GARAGE”将共创作为品牌提供价值的核心,并作为业务持续增长。本案例不仅作为事业致力于共创,而且在挑战与顾客共创的同时,也曾一度终止本公司的社区,然后重新成立,是在试行错误的基础上继续共创的先进案例。本文将介绍HOPPIN’GARAGE的变迁,包括:1)与本公司客户共创;2)与外部社区共创;3)与外部创新者共创;4)配合与外部企业共创等共创形式的变化进行确认。从中可以看出HOPPIN’GARAGE的巧妙管理,即根据业务状况和课题,不局限于与客户共创,灵活地改变共创对象。作为增长原因,提出了3点:1)内部管理的重要性,2)共创方法的最优化,3)共创体制的最优化。
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