Sulfonation of Cyclic Olefins with Dioxane-Sulfurtrioxide

S. Nakanishi, A. Sakamoto, F. Yoshimura
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引用次数: 2

Abstract

脂環オレフィンを無水硫酸-ジオキサン錯体でスルホン化した。シクロペンテンとノルボルネンからはヒドロキシスルホン酸のみが, シクロヘキセンからは大部分が不飽和スルホン酸で, 少量のヒドロキシスルホン酸も生成した。またアルキル基を有する脂環オレフィンからは, 主に不飽和スルホン酸が生成した。シクロペンテンからえられたヒドロキシスルホン酸の水酸基のつく位置は, スルホン酸基に対しβ炭素で, シス体とトランス体の混合物であった。シクロヘキセンからえられたヒドロキシスルホン酸の水酸基のつく位置は, 等モル, 2倍モルスルホン化剤を用いたいずれの場合でも, スルホン酸基に対しβ炭素であったが, 立体配座については, 等モルではトランス体のみ, 2倍モルではトランス体とシス体の混合物であった。また脂環オレフィンから生じた不飽和スルホン酸の二電結合の位置は, すべてスルホン酸基に対しβγ位であった。n-プロピルシクロペンテンと 1-エチルシクロヘキセンは, スルホン化反応において異性化することが認められた。
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