M. Tsunooka, T. Higuchi, Masatoshi Fujii, Makoto Tanaka, Jiro Murata
{"title":"Behavior of Diphenyl Disulfide and Its Oxidative Derivatives in Radical Polymerization","authors":"M. Tsunooka, T. Higuchi, Masatoshi Fujii, Makoto Tanaka, Jiro Murata","doi":"10.1246/NIKKASHI1898.73.3_596","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"ジフェニルジスルフィド (DDS) およびその酸化誘導体 (フェニルベンゼンチオールスルホナート (DDSO2), およびジフェニルジスルホン (DDSO4)) について光および熱重合開始剤としての活性を検討した。つぎに熱重合におけるこれらの化合物の連鎖移動定数を求め, Q, e 法から検討した。これらの化合物は光重合開始剤としては AIBN 程度のすぐれたものであり, これらの化合物による St および MMA の光重合速度は開始剤濃度 0.5 次, モノマー濃度の1次に比例し, 普通のラジカル重合速度式に従う。熱重合 (60℃) においては, これらの化合物は開始剤としての活性はない。これらの化合物の連鎖移動定数はポリスチルラジカルに対しては 10-2~1 のオーダーで, ポリメタクリル酸メチルラジカルに対しては 10-4~10-2 のオーダーであった。これらの化合物の連鎖移動定数の大きさの順は DDSO2> DDS>DDSO4 となった。これらの結果 Q, e 法から検討すると, これらの化合物はラジカルによる求核的な攻げきをうけやすく, 極性の効果が大きいことがわかった。","PeriodicalId":22880,"journal":{"name":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","volume":"16 1","pages":"596-600"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1970-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"3","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI1898.73.3_596","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 3
Abstract
ジフェニルジスルフィド (DDS) およびその酸化誘導体 (フェニルベンゼンチオールスルホナート (DDSO2), およびジフェニルジスルホン (DDSO4)) について光および熱重合開始剤としての活性を検討した。つぎに熱重合におけるこれらの化合物の連鎖移動定数を求め, Q, e 法から検討した。これらの化合物は光重合開始剤としては AIBN 程度のすぐれたものであり, これらの化合物による St および MMA の光重合速度は開始剤濃度 0.5 次, モノマー濃度の1次に比例し, 普通のラジカル重合速度式に従う。熱重合 (60℃) においては, これらの化合物は開始剤としての活性はない。これらの化合物の連鎖移動定数はポリスチルラジカルに対しては 10-2~1 のオーダーで, ポリメタクリル酸メチルラジカルに対しては 10-4~10-2 のオーダーであった。これらの化合物の連鎖移動定数の大きさの順は DDSO2> DDS>DDSO4 となった。これらの結果 Q, e 法から検討すると, これらの化合物はラジカルによる求核的な攻げきをうけやすく, 極性の効果が大きいことがわかった。