{"title":"Behavior of Calcite in Dolomite Ores during Crushing","authors":"Y. Arai, T. Yasue","doi":"10.1246/NIKKASHI1898.73.8_1769","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"ドロマイトのメカノケミカル変化に関する研究の一端として, とくに粉砕初期におけるドロマイト中のカルサイトの挙動を顕微鏡観察, 示差熱分析, X線回折, 粒度測定および各種溶解試験により検討した。葛生産1種, 赤坂産2種のドロマイトを試料としてもちい, 粉砕とフルイ分けによりおのおの6種の粒状物を調製した。顕微鏡観察によれば葛生産, 赤坂産ドロマイトはいちじるしくことなる結晶性状をしめした。すなわち, 葛生産はドロマイト, カルサイトともに微粒結晶の集合体よりなるにたいし赤坂産は粗粒結晶の集合体よりなる。粉砕, フルイ分けにあたり葛生産においてはいちじるしい組成変化がみとめられないが, 赤坂産の1種はかなりの量のカルサイトがフルイ下部分に移動し, 他の1種はフルイ上部分に移動した。この原因がおもに結晶性状の相違から討議された。粒度のことなる粒状物の DTA 曲線をくらべると, 葛生産では MgCO3, CaCO3 分解ピークの位置はほとんど影響をうけないが, 赤坂産では粒度が微細になるにつれて MgCO3 分解ピークの低温度側への移動およびある粒度範囲における CaCO3 分解ピークの分裂がいちじるしい特徴としてみとめられた。また, 上記の粒度範囲においてカルサイト粒子はドロマイト粒子からほとんど独立的に分離され,さらにドロマイト粒子からもっとも効果的に溶出されることがあきらかとなった。","PeriodicalId":22880,"journal":{"name":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","volume":"47 1","pages":"1769-1775"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1970-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1246/NIKKASHI1898.73.8_1769","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}