{"title":"过敏性鼻炎与时钟基因","authors":"A. Honma","doi":"10.5648/jjiao.38.13","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"血圧や体温,ホルモン分泌の変動といった生理機能にみ られる概日リズムは,脳視床下部視交叉上核にある中枢時 計と全身の組織に存在する末梢時計により制御されてい る。アレルギー性鼻炎の症状にも日内変動が見られ,夜 間から早朝にかけて増悪する。この鼻炎症状の日内変動も 体内時計により制御されており,ホルモン分泌や自律神経 系の概日リズムが,夜間の鼻腔抵抗増加やマスト細胞脱顆 粒反応亢進など,アレルギー性鼻炎の病態に影響を及ぼす と考えられている。一方で,炎症性ストレスや炎症性サ イトカインが時計遺伝子発現に影響を及ぼすことが報告さ れており,慢性炎症が体内時計を狂わす可能性も示唆され る。このように,近年,慢性炎症性疾患の病態や免疫反 応における時計遺伝子の関与が注目されつつある。 本稿では,筆者らが行ってきた鼻粘膜の時計遺伝子の研 究成果を中心に,体内時計の役割と,体内時計の制御に着 目したアレルギー性鼻炎の治療に対する展望について言及 したい。なお,全ての実験は国立大学法人北海道大学動物 実験に関する規程第 7条第 1項の規定に基づき,総長より 承認をうけた動物実験計画「概日振動の分子・細胞メカニ ズム:中枢時計の同調と末梢時計の統合」(承認番号:130064)および「アレルギー性鼻炎に対するステロイド点鼻 薬の時間治療法の開発」(承認番号:16-0098)の一環とし て行われた。","PeriodicalId":204414,"journal":{"name":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","volume":"69 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Allergic rhinitis and clock gene\",\"authors\":\"A. Honma\",\"doi\":\"10.5648/jjiao.38.13\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"血圧や体温,ホルモン分泌の変動といった生理機能にみ られる概日リズムは,脳視床下部視交叉上核にある中枢時 計と全身の組織に存在する末梢時計により制御されてい る。アレルギー性鼻炎の症状にも日内変動が見られ,夜 間から早朝にかけて増悪する。この鼻炎症状の日内変動も 体内時計により制御されており,ホルモン分泌や自律神経 系の概日リズムが,夜間の鼻腔抵抗増加やマスト細胞脱顆 粒反応亢進など,アレルギー性鼻炎の病態に影響を及ぼす と考えられている。一方で,炎症性ストレスや炎症性サ イトカインが時計遺伝子発現に影響を及ぼすことが報告さ れており,慢性炎症が体内時計を狂わす可能性も示唆され る。このように,近年,慢性炎症性疾患の病態や免疫反 応における時計遺伝子の関与が注目されつつある。 本稿では,筆者らが行ってきた鼻粘膜の時計遺伝子の研 究成果を中心に,体内時計の役割と,体内時計の制御に着 目したアレルギー性鼻炎の治療に対する展望について言及 したい。なお,全ての実験は国立大学法人北海道大学動物 実験に関する規程第 7条第 1項の規定に基づき,総長より 承認をうけた動物実験計画「概日振動の分子・細胞メカニ ズム:中枢時計の同調と末梢時計の統合」(承認番号:130064)および「アレルギー性鼻炎に対するステロイド点鼻 薬の時間治療法の開発」(承認番号:16-0098)の一環とし て行われた。\",\"PeriodicalId\":204414,\"journal\":{\"name\":\"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology\",\"volume\":\"69 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5648/jjiao.38.13\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5648/jjiao.38.13","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}